先週は「英語は頭からそのまま理解すればいい」という話をしました。英文というのは先頭に一番大切なことが書いてあり、後ろにいくに従って説明が詳細になる、という構造なのです。今日はさらに踏み込んで、なぜそもそも「先頭に一番大切なことが書いてるのか」ということを考えてみたいと思います。
アメリカに住んで疲れること
アメリカに住んで最初に戸惑うこと、それは、どこにいっても “What do you want to do?” と、四六時中意思を確認されることです。日本では「あの映画が見たい」「このレストランに行きたい」なんて自己主張していると、ウザい奴としてすぐにみんなから浮いてしまいますが、アメリカだとこれがまるで逆なのです。
それからもう一つ疲れるのは、“Why?” 攻撃です。何をするのもいつも説明が必要です。日本で「理由を言え、理由を」なんて言われるの、叱れる時だけです。それでいて理由を言うと、「屁理屈こねるな」なんて言われて叩かれたりしてしまうのです。そんな文化の中で育てば、どうしても「なるべく意思表示はしない。明確な理由も提示しない」のが当たり前の行動様式になっていきます。
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