こんにちは。外科医の雨月(うげつ) メッツェンバウム次郎です。
三寒四温が過ぎ、ようやく暖かくなってきました。一歩病院から外に出れば桜も咲き誇り、春爛漫といった陽気です。
病院では花粉症の患者さんが爆発的に増え、病棟のナースにまで花粉症の「抗ヒスタミン剤」を処方しました。
「春は別れの季節」と前回申しましたが、4月に入ると途端に「出会いの季節」に変わります。病院にも新人のナースや研修医がたくさんいらっしゃいました。
そこで、今回は「初めて会った人に好かれる方法〜3分間チェッキングを駆使せよ〜」と題して、初対面の人とどうコミュニケーションをとるか、私が実際に意識しているやり方についてお話し致しましょう。
私はバイト先の病院などで外来をしていますが、たまに「初診」と電子カルテにマークのついた、初めてお会いする患者さんがいらっしゃいます。
「初めまして、今日はどうされましたか」とお話を始めるのですが、その前に私は診察室に入ってきてから席に座るまでのほんの数秒間患者さんをじっと観察することにしています。
例えば奥さん連れの中年男性の場合。
診察室に入る時、「失礼します」と言って入ってくる患者さんもいますし、奥さんが代わりに挨拶を言う人もいます。無言で入ってくる人もいますね。
それで奥さんとの関係性も少しわかります。そしてその声のトーンと表情、目が合うか否かなどで、その人の不安や緊張を推し量ります。
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