第8回】フランスで、会社をつくるということ

ついに自ら会社を立ち上げた仲田さんですが、フランスには他国に比べて会社経営する上で難しい点がありました。今回はフランスで会社を作る際の実態を仲田さんの実体験を通してお伝えします。ブルゴーニュのジュブレ・シャンベルタン村でワイナリーを経営する日本人醸造家・仲田晃司さんがお届けします。

フランスで会社をつくるとき、一番大変なこと。
それは、理不尽な法律の壁です。

当時のフランスでは、個人が株式会社や有限会社をつくるためには、
Carte de Commercant Etranger(CCE/外国人商業許可書)というものが必要でした。

この「CCE」を手に入れるためには、就労ビザが必要なのですが、
就労ビザを手に入れるためには、フランスで(これから立てようとしている会社以外の)別の仕事についている必要があります。
つまり、フランスで会社勤めをしていない外国人が、フランスに会社をつくることは基本的にはできないのです。

この問題には、多くの人が悩まされていました。
もちろん、フランスの会社をやめて、起業を決意した私も例外ではありません。

では、これをどのようにしてクリアするのか。
おかしな話ですが、まず、信頼できるフランス人にお願いして、自分の会社の社長になってもらいます。
それから、その人に雇ってもらう形で、(自分の会社の)従業員にしてもらいます。
そしてCCEを入手する、という方法を取る人が多いのですが、この方法では、社長になってもらった人に使い込みをされてしまうなどの問題が多く起こっていました。

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ワイン通信・ブルゴーニュの村から

仲田晃司

フランスはブルゴーニュのジュブレ・シャンベルタン村でワイナリーを経営する日本人醸造家・仲田晃司さんはじめての連載。仲田さんのワインのラベルには「天・地・人」という文字がきざまれています。2003年5月、在りし日のアンリ・ジャイエ翁より...もっと読む

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