セーラームーンになれなくても

春、新たなことを始めるにはぴったりな季節ですね。牧村朝子さんの人気連載「女と結婚した女だけど質問ある?」もリニューアル! みなさんの質問にお答えするだけでなく、牧村さんの奥様との日常などから考えた物事を、エッセイとしてお伝えしていきます。今回は、牧村さんが奥様・森ガさんに仕掛けた「あるいたずら」のお話です。

※牧村さんに聞いてみたいことやこの連載に対する感想がある方は、応募フォームを通じてお送りください! HN・匿名でもかまいません。

今回から、連載をリニューアルします!

「女と結婚した女だけど質問ある?」っていうこのタイトル。連載を1年続けた今なら、あえて言える気がします。

別に「普通」よね、女と結婚した女って(笑)。

普通とは何か」から「同性愛は治るもの?」まで、読者の方のご投稿といっしょに広く考えてきたこの連載ですけれど、リニューアル後はご投稿に基づかないエッセイもまじえてお届けしてまいります。

だって、「女と結婚した女だけど質問ある?」「別にない~」って未来はすぐそこでしょ? そんな未来にも私が「女と結婚した女」じゃなく、「牧村朝子」としてcakesにいられるよう、今から準備したいもの。もちろん今いただいているご投稿にも順次お答えしますし、今後のご投稿も喜んで拝読させていただきますよ。

ということで、さっそくリニューアル第一回、はじまりはじまり~。


「おっぱいちゃん」という絵本があります。

「おっぱいちゃん」の主人公は、小さな小さな女の子。まだまだ赤ちゃんでわぁわぁ泣いている弟を、ママがおっぱいで泣きやませるのを見て、「私も大きいおっぱいになるんだ~!」って頑張るという、とっても微笑ましい絵本です。

私も小さかった時、早くおっぱいが大きくならないかなって思っていました。 セーラームーンみたいなおっぱいになりたかったの、私。

あんな大胆なコスチュームが着こなせる、変身シーンで虹色にきらめきながら全裸シルエットになっても恥ずかしくない、そういうレディなカラダに早くなりたかったんです。

だってきっと楽しいじゃない(自分が)。 結局大人になってもセーラームーンほどには巨乳になれなかったから、実際に楽しいかどうかはわからないんだけどね!

精神分析の世界では、こんなことを言われたりもしますね。

「女児は自分にペニスがないことに気づき、自分にもペニスが欲しいと羨む。また、自分にペニスをつけてくれなかった母親を憎む」—いわゆる「ペニス羨望」ってやつです。

でも、この言い方って変よね。私には「ペニスがない」んじゃなくて、「ヴァギナがある」のよ。私につけて欲しいのはおっぱいなの。私は女だけど、女には「ある」ものだとされているおっぱいってやつ、寄せて上げなきゃ別にないんだもん!!

それだけじゃない。私にはいろんなものが「ない」なぁ、って思うんです。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

この連載について

初回を読む
ハッピーエンドに殺されない

牧村朝子

性のことは、人生のこと。フランスでの国際同性結婚や、アメリカでのLGBTsコミュニティ取材などを経て、愛と性のことについて書き続ける文筆家の牧村朝子さんが、cakes読者のみなさんからの投稿に答えます。2014年から、200件を超える...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

selan_tw >ねえ、「好き」と「同化したい」気持ちって、一緒なのかしら。 なるほどな〜〜 約4年前 replyretweetfavorite

seafoodon ウゥーン…!カワイイ!切なさと微笑ましさと物悲しさと胸キュンとがないまぜに!「完全に森で猛獣に遭遇した時の構えです」に爆笑したwww : 約4年前 replyretweetfavorite

simajiro0713 牧村朝子ちゃんの気持ち、分かるわー。小さくて可愛いがって貰えるような子になれたら私じゃないけど 約4年前 replyretweetfavorite

hinaararesio 自分の穴ぼこ、すごく共感します。だからわたしは、自分と違うものを持った人が魅力的に見える。 約4年前 replyretweetfavorite