第37回】新しい畑と、うれしいごほうび

フランス・ブルゴーニュでワインを生産する日本人・仲田晃司さん。新しく畑をつくるために、フランスの難しい書類と格闘しているそうです。ややこしい仕事のあとには、生産者ならではのお楽しみ、自分のワインとすばらしいレストランの料理の相性を楽しみに行かれたそうです。広大な畑の写真と、おいしそうな料理の写真をご覧ください。

みなさん、ごぶさたしております。
今年に入ってからというもの、とてもバタバタしており、あっという間に時間が経ってしまいました。

【今週のぶどう畑】 私たちのぶどう畑は、ちょうど前剪定を終えて、新しい区画に苗を植える準備をしているところです。
自分たちの所有畑の” coteaux bourguignons(コトー・ブルギニヨン ※1)”というAOP(※2)の畑にChardonnay(シャルドネ)の苗を植える準備をしています。

0.0923ha、日本風にいうと923平方メートルというとても小さな区画ですが、将来的には約2樽、600本の生産を見込んでいます。

(※1 フランスの国立原産地名称研究所「INAO」が2011年11月24日に認定した、新しい原産地の名前。ブルゴーニュ全域を指し、コート・ドール地区、コート・シャロネーズ地区、マコネ地区、シャブリ地区、ボジョレー地区、コート・ド・ニュイ地区のすべてが含まれています)
(※2 EUが定めた、生産地域、製造過程、品質評価において特定の条件を満たしたものに与えられる認証のこと)




畑はNuits St Georges(ニュイ・サンジョルジュ)近郊のPREMEAUX(プレモー)村にあります。

フランスでは法律がとても厳しく、ぶどうの樹を抜くときも、植えるときも、まず税務署やINAO等の許可がいります。 許可が下りなければ、樹を抜いたり、植えたりすることはできません。

厳密に言うと、INAO, MSA, VITI, France Agrimerという4つの機関に申請は必要で、書類の不備もなく、すべて問題ない場合に初めて許可が下ります。 
ですから、1月から準備をして、最後の資料を3月30日までに提出できれば、今年の苗を植えることができます。もし、この日を超えてしまうと今年は植えることができません。
もちろん、苗木は先に注文しているので、何としても期日内にそろえる必要があります。そのため、現在この書類づくりを何よりも最優先して取り組んでいます。

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ワイン通信・ブルゴーニュの村から

仲田晃司

フランスはブルゴーニュのジュブレ・シャンベルタン村でワイナリーを経営する日本人醸造家・仲田晃司さんはじめての連載。仲田さんのワインのラベルには「天・地・人」という文字がきざまれています。2003年5月、在りし日のアンリ・ジャイエ翁より...もっと読む

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