3月に入り、ずいぶんと外は春めいて来ましたね。独身の私は、友達夫婦2組+私の5人で花見を計画しています。そんなアンバランスなグループにももう慣れてきました。
春っていつも、何かが始まるような、スタートアップのイメージがありますが、本当は違いますよね。そう、「別れの季節」です。3月になるとたくさんの別れがあります。命を預けあった盟友の去りしかな、幸せをただ願うばかりです。
そんな「別れの季節」には、別れのお話を致しましょうか。
私の職場に、「奥さんが浮気した」という理由で離婚してしまった男性医師が二人いるんです。
一人は子供もなく、結婚したてですぐ離婚してしまった内科医で、もう一人の先生は3人子供がいるのにもかかわらず別れてしまった外科医です。外科医の先生は親しくしているドクターだったので、少なからずショックでした。彼はとっても優しくて、ナースや若い外科医などあらゆるスタッフからも評判のいい先生でしたので、子供を手放すことになってしまいさぞお辛いだろうと思ったのです。
でもこれって、すごく珍しいケースだと思うんですよ。
普通女性の浮気って、昼ドラの中では良く見るものの、友達からとか、身の回りの知人なんかの半径10メートルくらいのレベルではめったに聞きませんよね。
世の中の「浮気の話」って、ほぼ全て「男の浮気にキレる女性」という文脈でしか語られない。
つまり、「女性は浮気をしないと思われている」。
これって、なんででしょうか?
実際に女性が浮気をする頻度が少ないのか?
私はそうは思いません。生物学的にも、自らの経験からも、女性は男性よりもはるかに性的欲求が強いのではないか。そう考えています。
例えば、精神的な危機状態である「せん妄状態」や、わけがわからなくなってしまったり理性のタガが外れてしまった時、異性を求める行動が露骨になるのは男性ではなくむしろ女性であることを、研修医の頃学びましたし、それからも幾度も目にしてきました。
では、女性は男性より「浮気を我慢する」理性が強いのか?申し訳ありませんが、それを裏付ける研究もデータも存在しないでしょうし、私感でもそうは思えません。
ではなぜ「女性は浮気をしないと思われている」のか。
私は、「男は浮気に絶対気付かない」のと、「女性は浮気を隠すのがめちゃくちゃうまい」からじゃないかと思うのです。少し強引な理論ですが、こんな理由があります。
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