アイドルのお仕事が苦手だった
—— 和田さんがハロプロエッグオーディション2004を経て、ハロー!プロジェクトに研修生として入られたのはまだ小学生の頃ですよね。
和田彩花(以下、和田) 小学校4年生ですね。
—— その頃はまだ仕事としてという感覚ではなかったと思いますが、当時の芸能活動はどのような体験でした?
和田 周りのみんなはデビューに憧れてたんですけど、私はあんまりデビューしたいと思っていなかったんです。遊びながらというわけではないんですけど、そこまでアイドルにもなりたいわけじゃなく、ただハロー!プロジェクトが大好きでそこにいた、という感じでした。最初は先輩たちのバックダンサーをしてたんですけど、それも楽しかったし嬉しかったんです。自分がデビューしたいというよりは、そういう環境にいれて楽しいというのが一番でした。
—— スマイレージのメンバーに選ばれて、活動が始まった頃はいかがでしたか?
和田 スマイレージのメンバーに選ばれて、まずはインディーズで活動していたんですけど、その時もまだちょっと遊び半分で過ごしていたので、本当にプロ意識なんていうものはひとつもなくて(笑)。気持ちが変わったのは、スマイレージのメジャーデビューの時ですね。
—— メジャーデビューが意識を変える転機になった?
スマイレージのメジャーデビュー曲「夢見る 15歳」
和田 激変ですね(笑)。
—— とはいえ、メジャーデビューする前でも、スマイレージに選ばれたことで生活に変化はあったんじゃないでしょうか?
和田 たしかに、ちょっとびっくりでしたね。PV撮影とかがあって、毎回毎回「笑えてない!」って怒られてました(笑)。「一番年下のメンバーでも笑えてるのに、なんで笑えないの」って言われて。そう言われたら、私も嫌になっちゃって。
—— PV撮影は苦手な仕事だった?
和田 一番苦手っていうかお仕事で嫌いだったのは、レコーディングなんですよ(笑)。今は楽しいですし大好きですけど、その当時一番逃げたくなるのがレコーディング。レコーディングに向かうときは胃が痛くなっちゃって。
—— 何が苦手だったんでしょう?
和田 当時はとにかくレコーディングスタジオのあの空間で歌うってことがとても嫌で。すごく密閉されちゃってるんですよ。逃げ出したい感じになったのをよく覚えています。(帰ろうかな、帰ろうかな、……でも怒られる)と心の中でいつも思ってました。
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