離婚後の苦行
ぽつぽつとFacebookや知り合いからの紹介などで「離婚相談」を受けることが多くなってきました。
すでに離婚の意思を固めている人もいらして、最後に私に背中を押してほしいのかなという印象も受けるのでどうしても書いておきたいのですが、私は決して「離婚推進派」ではありません。
シングルマザー経験者としては、特にお子さんがいる場合はそうです。
「本当に大変ですよ。なんとか修復の道はありませんか?」と口にする「再度考え直してみてはどうか派」です。
私もそうでしたが、離婚を発表する女性たちの多くは「離婚に関しては十分に話し合った結果、今ではなんの後悔もなく、子どもと一緒に新しい人生を歩んでいきます!」と、悲壮感ゼロの晴れ晴れとした風情で人生の再スタートを切っています。
それは、たしかに嘘でも間違いでもありません。
私自身、当時たしかにそう思いましたし、さらに言えば、今現在の幸せ(再婚後に次女出産)は離婚しなければ手に入れることができなかったのですから。
でも、シングルマザーだった当時のことを振り返ると、簡単にはおすすめできません。
「離婚するだけだって相当なエネルギーを使ったのに、その後にこんな苦行があるとは!」という事態が、ぼんぼんと降りかかってきたからです。
離婚には2つのパターンがある
また、離婚とひと口に言っても、離婚理由によって扱いは変わります。
暴力やモラハラ、借金やギャンブルなどでの生活費使い込み、働かない、アルコール依存症、浮気など、わかりやすいダメな夫との離婚。
子どもの成育環境としてもよくないですし、私自身も離婚を速攻おすすめするケースですが、これをAパターンとしましょう。
もう一つは「性格の不一致」として語られる離婚理由。
理想の結婚生活と違っていた、結婚したら相手の態度が変わった、けんかが絶えない、もしくは話し合いをしなくなった、相手に興味がなくなったなどのBパターン。
私はまさにこのBパターンで離婚し、シングルマザーになりました。
先日、このBパターンで離婚した女性たち何名かと話す機会があったのですが、みな、誰ひとり後悔はしていません。
ですが、到底おすすめもできないという結論に。
離婚当時は気負っていたし、カッコつけてもいたのでどこにも書きませんでしたが、Bパターンで離婚した後に受ける当然の、でも予想できていなかったボディブローをしたためてみます。