レッドオーシャンを狙わず、年収300万の男に目を向ける
川崎貴子(以下、川崎) いま、女性が「普通の人と結婚したい」と言う、その普通の人が見つからなくて困ってるんですよね。
藤野英人(以下、藤野) 普通が一番むずかしいですよね。
川崎 まあ、“普通”の基準が、現代の未婚男性に当てはめると高すぎるという問題はあります。自分の父親を基準にして、「30代で年収600万くらいあれば……」と思っていると、すでに高すぎる。いまや25〜35歳独身で600万円以上の年収をもつ男性は、3.5%しかいないという調査結果もあります。400万円以上にしても、23%。少数派なんです。
藤野 年収の高い男性もたしかに存在はしていますが、ごくわずかですからね。
川崎 年収1千万以上なんて、超レッドオーシャンですよ(笑)。
藤野 競争が激しいでしょうね(笑)。
川崎 モデルさんなども参戦してくる激戦区です。普通の女性に勝ち目はありません。じゃあ、結婚したい女性はどうすればいいのかというと、年収300万以下の男性に目を向けることが必要になってくるわけです。そのためには、相手の年収に頼るのではなく、「彼がフリーランスなら私は大手企業で働き続けて合計の年収を維持しよう」というような発想の転換が必要になります。
藤野 競争の激しいところを漁るのではなく、マーケットをつくっていくのがいいですよね。そのときに、僕は地方の人たちの暮らし方が参考になると思っています。地方って、意外に共働きが当たり前なんです。そうじゃないと生活できないので。両親も共働きで、それがごく自然なことなんですね。