スカートの長さで女子を分析!?
川崎貴子(以下、川崎) 藤野さんとはじつに、10年ぶりの再会ですよね。初めてお会いしたのは長女が生まれる少し前で、いま、長女がちょうど10歳ですもん。
藤野英人(以下、藤野) えっ! もう10年も経つんですか! いつも、Facebookの投稿を拝見しているので、長らく会っていない感じがしません(笑)。
川崎 Facebookといえば、藤野さん、同窓会でかつての同級生に「お前、クラスの女子を細かく観察して分析してたよな」と言われたお話を投稿してましたよね。あれ、本当なんですか?(笑)藤野さんは、そんな話をしていた記憶がないとも書かれてましたが……。
藤野 その話からいきますか(笑)。そうなんです、まったく自分には覚えがないんですが、高校時代、女子の髪型、服装、話し方、ストッキングの色・種類、スカートの長さなどから、その子がどんな子かを分析してたって言われたんですよ!
川崎 うわあ……高校生で既に藤野さんですね(笑)。
藤野 いやいや、川崎さん、引かないでください。僕はほんと覚えがないんです。高校時代は地味で、女の子の話なんかまったくしたことない品行方正な生徒だった……と、自分では思ってたんです。だからびっくりして。でも言われてみると、対象が女の子から会社になっただけで、いま仕事でやっていることと本当に一緒なんですよね(笑)。それを言った同級生は、僕の書いた『スリッパの法則 - プロの投資家が教える「伸びる会社・ダメな会社」の見分け方』という本を読んで、当時のことを思い出したそうです。
川崎 私も拝読しました。「社内でスリッパに履き替える会社に投資しても儲からない」などの法則、説得力があってとってもおもしろかったです。
藤野 投資の仕事って、ある面で見るとプロファイリングみたいなものなんですよね。そして、確率論なんです。あの本に書いてあることは、スリッパに履き替える会社は100%ダメ、ということではありません。スリッパを履いていて、受付の女性が超美人で、会社のエントランスに晴れの日でも傘が乱雑につめ込まれていて、社員は目を合わせてあいさつしない……こういったことが積み重なってくると、ダメな会社である確率が上がってくる、ということです。
川崎 よくわかります。私は、女性に特化した人材紹介や、女性を活用するための制度や環境を整えるためのコンサルティングなどを本業にしているのですが、女性って、会社の「ちょっと変なところ」を見抜くのがうまいんです。
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