コンピュータ将棋の最前線を戦う天才たちに迫った一冊、3月25日発売!
Selene(セレネ)開発者の西海枝昌彦(さいかいし・まさひこ)は1974年生まれ。珍しい姓で、同じ姓の人には、親戚以外には会ったことがない。現在はIT業界で、銀行や保険会社のシステムのマネージメントをしている。
西海枝はファミコン世代である。昔はゲームといえば何でもやっていた。現在でもRPG(ロールプレイングゲーム)のドラゴンクエストとファイナルファンタジーはプレイしつづけていて、オンライン以外は、すべてのシリーズをクリアしている。
プログラミングを覚えるきっかけとなったのは、CADオペレーターをしていた21、22歳のとき。
職場の喫煙所でたばこを吸っているとき、後輩に冗談で、
「おれがドラクエ10を作るから」
と言った。すると後輩は
「じゃあ、プログラミングができないとダメですね」
と当然のことを言った。西海枝の反応は
「え? プログラミングって何?」
というぐらいのものだった。
そこで後輩が「カルネージハート」というシミュレーションゲームを貸してくれた。ゲームを進めていくうちにプログラミングの基本概念がわかるという。借りて遊んでいるうちに、ほどなくクリアした。後輩の言葉を信頼して、これでプログラムを書ける、と思った。
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