第5回】コンピュータ将棋界のニューヒーロー

プロ棋士と互角以上の戦いを繰り広げるまでに進化した将棋ソフト。不可能を可能にしてきた開発者たちの発想と苦悩、そして迎え撃つプロ棋士の矜持と戦略。天才たちの素顔と、互いのプライドを賭けた戦いの軌跡。今日までのコンピュータ将棋に関する最前線を追った『ドキュメント コンピュータ将棋』が3月25日発売予定です。本連載では、本書から特に電王戦FINAL出場者たちの素顔や想いの部分を抜粋して紹介していきます。

コンピュータ将棋の最前線を戦う天才たちに迫った一冊、3月25日発売!


ドキュメント コンピュータ将棋 天才たちが紡ぐドラマ

 2014年のコンピュータ将棋選手権では、平岡だけではなく、大阪市立大・数理工学研究室の先生である杉田歩(准教授)と、学生の山本修平の3人のチームで選手権に参加した。

 二次予選は5勝3敗1分。8位になった。9位だった前年とは、わずかに順位1枚の差である。しかしこの1枚の差は、とてつもなく大きかった。上位8チームに入って、ついに決勝リーグに進むことができたのだ。ずっとライバルと思って意識してきたSeleneとAWAKEは5勝4敗で、Seleneが9位、AWAKEが10位だった。

 決勝リーグでは、ボコボコにされるものと覚悟していた。トップとは、レーティングにして200点ほどの差があると思っていた。

 初戦ではNineDayFeverに敗れた。その後はBonanza、ツツカナ、激指に3連勝したが、次にYSSに敗れた。5回戦を終わった時点で3勝2敗。一方で優勝候補の大本命であるponanzaは5連勝。観戦者の多くは、このままponanzaが優勝するものと思っていた。ここからドラマが起こった。

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ドキュメント コンピュータ将棋

松本博文

プロ棋士と互角以上の戦いを繰り広げるまでに進化した将棋ソフト。不可能を可能にしてきた開発者たちの発想と苦悩、そして迎え撃つプロ棋士の矜持と戦略。天才たちの素顔と、互いのプライドを賭けた戦いの軌跡。今日までのコンピュータ将棋に関する最前...もっと読む

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ginnan81 【第4回】Apery開発者、平岡拓也|ドキュメント コンピュータ将棋|松本博文|cakes https://t.co/UNH4o9PZkZ https://t.co/SqalDjdH0c #denousen #shogi 4年以上前 replyretweetfavorite

ayumu_sugita あと、この記事のApery対ponanzaのところで「ponanzaは初手、飛車先の歩を突いている」はAperyの間違いかな。 https://t.co/rWjQrNE28Q 4年以上前 replyretweetfavorite