自分という商品をプレゼンする③ 関係構築編
プレゼンにも、お笑いみたいな「つかみ」が必要だというのは、意外な話だったかもしれないね。実際、欧米のプレゼンやスピーチでは最初に軽いジョークを挟んで、場を和ませてから本題に入ることが多い。そうすることで「この人は自然体で、余裕があるな」という評価にもつながるからね。
でも、初対面の人を笑わせるのはむずかしいし、そもそも「スベったらどうしよう」という不安が先にきて、なかなかうまい言葉が出てこない人も多いと思う。
それはね、きみの「誠実さ」という大切な個性でもあるんだ。
無理にジョークを連発しようとするより、自分のキャラクターを生かしたほうがいい。だって、相手が知りたいのは「この人はほんとうに信用のおける人間なのか?」
なんだからね。
そこでプレゼンするとき、あるいは人前でスピーチするとき、ジョークが苦手だという人ほど意識してほしいポイントがある。
それは「あえてカッコ悪いところをさらけ出す」ということ。
失敗談とか、大きな挫折とか、ずっと抱えてるコンプレックスとか、そういう本来なら隠しておきたいような話を、あえて表に出すんだ。しかも深刻にならず、なるべく明るい感じでね。