chapter4-5 スタティスティカル・アービトラージ

恋愛工学を知り、実際にたくさんの女性の行動を目の当たりにすると、世の中に溢れてる恋愛論が間違っていることに気づいた。非モテコミットとフレンドシップ戦略ではダメなのだ。恋愛工学を知らない者は、間違った考え方を信じて、単にギャンブルをする。知っている者は、計算されたリスクを取り、勝利を手に入れる。

 女にアプローチしてセックスするためのあらゆる戦略は、とどのつまり全て次のようなプロセスを辿ることになる。

女と出会い
連絡先を交換し(その日のうちの場合は省略可)
ふたりで会い(上と同じ)
部屋に連れ込み
セックスする

 エントリーポイントでは、出会いエンジンがたくさんの女と知り合う機会を作っていく。僕の主要な出会いエンジンは、(1) 街コン、(2) クラブやバーでのナンパ、(3) カフェやストリート、その他のイベントでのナンパ、だった。これで一週間に20~30人程度の新しい女との出会いがジェネレートされる。そのうちの5人ぐらいから連絡先をゲットした。そして、5人の連絡先をゲットすると、1人か2人ぐらいとは会えるものだ。そしてふたりで会って、酒を飲めば、半分ぐらいはセックスできた。つまり、恋愛工学で作られた精巧なスタティスティカル・アービトラージのマシーンは、順調に行けば、あるいは、相手を選ばなければ、毎週、新しい女とシステマティックにセックスすることを可能にするのだ。もっとも、仕事で忙しかったり、セフレとセックスするのに忙しかったり、毎週、新規の女をナンパし続けることは時間的に難しいし、また、その必要もないが。

 酒を飲んで口説いているときは、永沢さんに教えてもらった心理学に基づく恋愛工学のハイテク兵器を惜しげもなく投入した。それでも女がなかなかセックスさせてくれなかったら、潔くストップロスして次の女に行く。多くの場合、相手の女が僕のことを気に入らなければ、携帯にメッセージをいくら送っても無視されるので、わざわざストップロスする必要もなく、自動的に縁が切れた。ふたりで会ったら、とにかくセックスに誘う。ダメだったら、ストップロス。この単純なセックストライorストップロス戦略は、永沢さんが言うには、シンプルだが、最も強力な恋愛戦略のひとつだということだった。

 恋愛工学のスタティスティカル・アービトラージは、僕が以前あれほど思い悩んでいた恋愛というものを、これほどシンプルなフレームワークに落としこんでくれた。出会いが多ければ多いほど、成功の確率が高まる(試行回数を)。恋愛工学に基づくテクノロジーを習得し、スキルを磨けば磨くほど、出会った女とセックスできる確率が改善される(ヒットレシオ)。

 結局、恋愛の成功の方程式は、

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ぼくは愛を証明しようと思う。

藤沢数希

恋人に捨てられ、気になる女性には見向きもされず、非モテな人生をおくる主人公のわたなべ。ある日、恋愛工学と出会い、彼の人生は大きく動き出す……。 ファイナンス、経済学、エネルギー政策に関する著作をもち、リスク・マネジ...もっと読む

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コメント

Fujisawa_bot 恋愛工学が解き明かす愛の物語 約2年前 replyretweetfavorite

ikari_shinichi 恋愛工学重要理論! 約2年前 replyretweetfavorite

marathonjapan ぐうの音も出ない。 約2年前 replyretweetfavorite

ucchy_bb これ面白くて1-1から見てるけど、今回のはまとめやね。セックスしたかったら見とけw 約2年前 replyretweetfavorite