面接官はどこを見ているか?
面接ロールプレイ
続いて、もう少し実践的なロールプレイをやってみよう。
大学入試、アルバイトに資格試験、それから就職活動に転職活動、あるいは結婚の挨拶まで。これから先の人生で、きみたちがなんども直面することになる「面接」についてのロールプレイだ。
英語や数学のペーパーテストなら、なにを勉強すればいいかはわかるよね。単語や熟語を覚えたり、公式を覚えたり、ひとつでも多くの数式を解いて計算力を高めたり、いろんな勉強法がある。
一方、面接試験になった途端、なにを勉強したらいいのかわからなくなる。だって面接って、はっきりした〝正解〞があるものじゃないし、なにをもって合格の判断が下されるのか、よくわからないよね。
そこでみんな、マニュアルに走るんだ。
たとえば就職活動シーズンに入ると、大学生たちはいっせいに面接の練習をはじめる。大学にある就職課のおじさんが、面接官代わりになって、面接のマナーやポイントを教えてくれるわけ。ちょっとしたロールプレイといえるかもしれないね。
でも、思い出してほしい。
先に接客ロールプレイの説明をしたとき、ぼくは「ロールプレイと練習の違い」について話したはずだ。接客ロールプレイのポイントは「接客の練習」ではなく「お客さんの立場」に立てることが最大の魅力だとね。
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