「やむを得ない支出」は本当にやむを得ないのか
「これを買うのは仕方がない、やむを得ない」と思いながらお金を支払うことが多くはないだろうか。そんなときにそれは本当にやむを得ない支出だったのか、考えたことがあるだろうか。
お金が貯まらない人を見ていると、何も考えずに「やむを得ない支出である」ことに納得し、当たり前のように支払っている傾向が強い。当たり前のように支払うことに慣れてしまうと、支払うことに疑問を持てないし、支出が減ることはない。結果、お金は貯まらないし、これは何より「自分」が持てていないということである。自分が持てないと、お金を支払う優先順位もつけられず、ダラダラとお金を使ってしまうのだ。
このことは、その人の価値観に強く影響している。やむを得ない支出だという言い訳は、実はお金に関しての自分なりの価値観がないと言っているようなものだ。こういう人は、お金の八方美人にもなりやすく、注意が必要だ。
価値観と自分軸
自分なりのお金の価値観や、自分軸の形成を意識することは、家計にとって大変大事なことだ。それはお金に対してだけではなく、人生自体にとっても大切なことである。人の言うなりにお金を払うだけになるのは、つまらないことだ。
では、お金に対する価値観や自分軸といったものはどのように作っていくと良いのだろうか? 実は特別なことは必要ではない。
支出を抜き出して、どちらが自分にとって気持ちよく有効的に使えるのかと考えるだけでも全然変わってくる。支出の優先順位を考えると、お金の価値観を確立されていき、自分軸ができあがっていく。
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