『PSYCHO-PASS GENESIS Ⅰ』吉上亮(ハヤカワ文庫JA)
3月6日に刊行された『PSYCHO-PASS GENESIS 1』(ハヤカワ文庫JA)のあとがきに代えて、この文章を記します。
本書『PSYCHO-PASS GENESIS 1』は、TVアニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』のスピンオフノヴェライズとなる『PSYCHO-PASS ASYLUM』(全2巻)に続く第3巻であり、そして同スピンオフの最終シリーズ『PSYCHO-PASS GENESIS』の第1巻となります。
前作に引き続き、お手に取っていただいた方、あるいは新たにご興味を持ってくださった方に感謝を捧げます。まことにありがとうございます。
こうして全6巻となった本スピンオフシリーズですが、当初は、S-Fマガジンでの雑誌連載5回と書下ろし単行本1冊の全3巻構成でスタートした企画でした。
けれども、有り難いことに『PSYCHO-PASS サイコパス』を愛する多くの読者のみなさまからご支持をいただいた結果、『PSYCHO-PASS ASYLUM 2』への宜野座伸元篇の追加収録。そして書下ろし長篇たる『GENESIS』シリーズ4冊刊行——全6巻というかたちで、物語をより拡張し、深掘りする機会を与えられたことへの感謝は尽きません。
では、なぜ全4巻と相成ったかといえば、これはもう、僕が提出していた『GENESIS』シリーズ全3篇のプロットが、いずれも長篇規模の内容であったためです。
これは僕自身、どれも『ASYLUM』各篇と同じくらいだろう、と完全に読み違えをしていた部分がありました。
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