教師に通知表をつけるなら?

前回、直感に頼らない論理的な考え方と、疑う目を持った「クリティカル・シンキング」について学びました。今回は、それらの考えを実際に使って、2つの問題にとりかかってみましょう。
世の中の様々な問題を学習する「よのなか科」の生みの親である藤原和博さんが執筆された書籍、『たった一度の人生を変える勉強をしよう』(朝日新聞出版)の内容の一部をcakesで公開していきます。

先生に通知表をつけるとしたら

みんな、学期のおわりに通知表をもらうよね。

5から1までの5段階評価とか、10段階評価の学校もあると思う。

運動神経抜群で体育だけはいつも5をもらう人、数学だけは1や2になっちゃう人、いろいろいるでしょう。

それで、いつもは先生に3とか4とかの評価をつけられる通知表を、この授業では逆に、きみが先生に対して評価をつけてほしいんだ。数学の田中先生は4、英語の鈴木先生は2、音楽の加藤先生は5、というふうにね。なかなか楽しそうでしょ?

でも、実際に通知表をつけるとなると、なにをどう評価したらいいのか迷うんじゃないかと思う。きみたちがもらう通知表には、一応ペーパーテストという評価の基準があるよね? さすがに中間・期末のテストでどちらも100点をとっていたら、通知表で1になることはないだろう。先生たちも、テスト結果をひとつの目安としながら、通知表をつけているはずだから。

つまり問題は、先生を評価しようとしたときに、テストみたいなわかりやすい基準が存在しないことなんだ。もちろん、好きとか嫌いで評価するのはロジカルな態度とはいえない。テストの代わりとなるような、評価の基準を設定することからスタートしよう。

そこでひとつ、興味深いデータを紹介しよう。

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たった一度の人生を変える勉強をしよう

藤原和博

暗記中心の「勉強」は、もはや役に立たない。では、かわりに何を学べばいいのか? 世の中の様々な問題を学習する「よのなか科」の生みの親である藤原和博さんが、中高生とその親のために書き下ろした新刊、『たった一度の人生を変える勉強をしよう』(...もっと読む

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コメント

hal_31 自分の主体性・やる気が0だと、何を掛けても0になる。大事、主体性。 5年以上前 replyretweetfavorite

hazkkoi 授業というのは「先生たちの努力×きみ自身の努力」という「かけ算」でできている。 5年以上前 replyretweetfavorite