先生に通知表をつけるとしたら
みんな、学期のおわりに通知表をもらうよね。
5から1までの5段階評価とか、10段階評価の学校もあると思う。
運動神経抜群で体育だけはいつも5をもらう人、数学だけは1や2になっちゃう人、いろいろいるでしょう。
それで、いつもは先生に3とか4とかの評価をつけられる通知表を、この授業では逆に、きみが先生に対して評価をつけてほしいんだ。数学の田中先生は4、英語の鈴木先生は2、音楽の加藤先生は5、というふうにね。なかなか楽しそうでしょ?
でも、実際に通知表をつけるとなると、なにをどう評価したらいいのか迷うんじゃないかと思う。きみたちがもらう通知表には、一応ペーパーテストという評価の基準があるよね? さすがに中間・期末のテストでどちらも100点をとっていたら、通知表で1になることはないだろう。先生たちも、テスト結果をひとつの目安としながら、通知表をつけているはずだから。
つまり問題は、先生を評価しようとしたときに、テストみたいなわかりやすい基準が存在しないことなんだ。もちろん、好きとか嫌いで評価するのはロジカルな態度とはいえない。テストの代わりとなるような、評価の基準を設定することからスタートしよう。
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。