傷口から人生。

自信」の溜め方

3月。2016年度新卒の就職活動が解禁され、街でもリクルートスーツ姿の就活生を見かけるようになりました。大学時代、出版業界の就職活動に明け暮れながらも手応えが感じられずにいた小野美由紀さんが本屋で出会ったのは、どこかひょうひょうとしたふしぎなおじいさん。悩んでいる小野さんにおじいさんがかけたある言葉とは? 『傷口から人生。 メンヘラが就活して失敗したら生きるのが面白くなった 』(幻冬舎)の内容の一部をcakesで公開しています。

 大学3年生の冬のある日、就職活動の面接の帰り、新宿駅のブックファーストでおじいさんにナンパされた。

 その時の私は、狭い本棚のあいだに突っ立ち、さっき面接を受けたばかりの出版社の本棚を、穴が開くほど見つめていたのだ。「受かった気がしない……」と思いながら。

 そのおじいさんは当然のごとく「就活、がんばってる?」と聞いてくる。

 私はその時、銀座でホステスのアルバイトを続けながら就活をしていたので、お店のお客さんか、それともどこかの面接で会ったおじさん社員かなあ、と思って、その人の顔をよーく、見た。

 どこかで、見たことのある顔だ。

 髪もひげも眉毛も伸び放題なのに、服だけはきちんとしている。

 黒々とした瞳で、こちらの目をのぞき込んでくる。

 なんか、洞窟の中から出てきた仙人みたいだ。

 変なじいさん。

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傷口から人生。

小野美由紀

中3で自傷&不登校。大学に馴染めず仮面浪人。留学、TOEIC950点、インターン等々の無敵の履歴をひっさげ大企業の面接に臨んだのにパニック障害に! 数々の困難にぶつかってきた女子、小野美由紀さんの衝撃と希望の人生格闘記『傷口から人生。...もっと読む

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n_e_k_o_k_o |傷口から人生。 https://t.co/VV7zGy9qF5 舞台を作るのに、最初から照明だの、大道具だの目指すヤツはいない。皆自分が役者になりたくて、でもなれないと分かって、それでも舞台に関わりたいからそういうのになるんだ。 約2年前 replyretweetfavorite

restart20141201 "焦あせらなくたっていい。何もしなくたっていいんだ。生きてたら、否が応でも、それは勝手に溜まってゆく。" 2年以上前 replyretweetfavorite

syunntakosu1011 おじいさんの話が想像豊かすぎてひきこまれました。 そっかあ、自信ってたまってくものなんだ… https://t.co/uEcxJ8JfWv 2年以上前 replyretweetfavorite

kuroda_jp 不思議なおじさんの助言がとても興味深い。おもしろい。 2年以上前 replyretweetfavorite