ベニスに着く
長い空の旅を終え、ようやくマルコ・ポーロ空港に到着。荷物も無事ピックアップし、さあいよいよホテルに向かうぞ!ここからの道はガイドブックやサイトで調べ済み…と思ったものの、やっぱり実際に歩き出すと少々不安。
空港までのバスをみつけ、チケット購入の機械の前で、しばし、ぼーっとし、「ああ、こうしてても買えないんだ」と、億劫ながら英語の「買い方表記」を読む。おお、一応わかるぞ。ちゃんと読めばちゃんと買えるのだ。教育ってすばらしい。イタリア語のほうはちんぷんかんぷんだ(当然だ)。
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義務教育の素晴らしさを実感させられた券売機(の説明文)
いやみんな、英語できないできないっていうけど、こういう時には他の国の言葉より全然できるね! むしろ得意と言っていいレベルだね!(これまた当然だ)
バスにゆられてベネチアへ。本当に来たんだあ、なんだかぼんやりして、感動しているのかどうかもよくわからない。どちらかというと、自分が今「旅人」であること、それをじんわり嬉しく思う。昔から、自分が「よそ者」だと思うと、周囲がやたら美しくみえる。それは外国でない場所でも唐突におきたりして、家族連れでにぎわうショッピングモールのフードコートに一人でぼんやりいて、ああ、なんかここでは私ってちょっと「異物」だなあと思ったとき、何故か急に周囲がキラキラ美しくみえて泣けそうになったことがある。うらやましいとか悲しいとかじゃなくて純粋に美しさに感動する、ような感覚で。むしろ全然美しくないフードコートだったのに。