なぜ「コミュニケーション能力」が求められる?
さて、この2時限目のテーマは「コミュニケーション能力」でした。
じつは、企業が学生を採用するとき、どこを重視するかというアンケートをとると、11年連続で「コミュニケーション能力」が1位(※)なんだよね。
※ 経団連「新卒採用〈2014年4月入社対象〉に関するアンケート調査」より。
どうして企業は、若者にコミュニケーション能力を求めるんだろう?
もう、みんなわかるんじゃないかと思う。
よのなかから〝正解〞がなくなっているからだ。素早く正解をはじき出す「情報処理力」よりも、自分なりの〝納得解〞を導き出す「情報編集力」が求められている。
そして〝納得解〞は、他者とのコミュニケーションのなかで磨かれていく。聞く力も必要だし、答える力も必要。周りの意見を取り込みながら自分の〝解〞を軌道修正していく柔軟性も大事になる。
そうしたコミュニケーション能力は、訓練次第でいくらでも身につくものなんだよ。よく「外向的」とか「内向的」とか、あるいは「明るい」とか「暗い」とか、性格の問題とごっちゃにされちゃうんだけど、性格は関係ない。みんなが大好きなお笑い芸人さんだって、プライベートではおとなしい人もたくさんいるんだから。
ここで紹介したブレストとディベートは、コミュニケーション能力を鍛えるための、すごくシンプルな方法。〝納得解〞を導き出すためにも、そしてよのなかを生き抜くコミュニケーション能力を身につけるためにも、ぜひマスターしてほしい。
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