ハンバーガー店をつくろう① 人の流れをどう読むか
もう、挨拶は十分だよね。いきなり「よのなか科」の授業に入るよ。
今回のテーマは、「もしも自分がハンバーガー屋さんの店長になったら?」というもの。ただ店長になるだけじゃないよ。新規出店、つまりあたらしくお店を出す場所を選ぶところから任されるんだ。
ほんとうは、まったく知らない町の地図を見ながら「どこに出店しよう?」と考えるのがいちばん頭を使うんだけど、今日は初回だし、きみが住んでいる町で考えてもらうことにしよう。きみが住む町のなかで、いったいどこにお店を出すのがいちばんいいだろう?
これを考えるときの条件は、ふたつ。
ひとつは「駅前にお店を出すのは禁止」というルール。もうひとつは「ショッピングモールにお店を出すのも禁止」というルール。
そりゃあ、駅前やショッピングモールだったら、たくさんの人でにぎわってるよね。人気店になれそうな感じもする。でも、そこにお店を出しているようでは「考えること」のトレーニングにはならない。駅前もショッピングモールも、ハンバーガーも売る別のお店で埋まっていると思ってください。
駅前がダメだったら、どうすればいいだろう?
高校や大学の近くにすれば、学生さんが利用してくれるかな?
大きな会社がある地区だったら、ビジネスマンでにぎわうかな?
幼稚園の近くに出せば、若いお母さんたちが集まりそう?
これはまだ、ぼんやりしたイメージでしかないよね。とても「仮説」とは呼べないレベル。
いきなり出店先を考えるんじゃなくって、まずは「儲かるお店とはどういう店か」について考えてみよう。
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