そもそも「考える」ってどういうことなのか?

暗記中心の「勉強」は、もはや役に立たない。では、かわりに何を学べばいいのか? 世の中の様々な問題を学習する「よのなか科」の生みの親である藤原和博さんが、中高生とその親のために書き下ろした新刊、『たった一度の人生を変える勉強をしよう』(朝日新聞出版)の内容の一部をcakesで公開していきます。「よのなか科」の授業一限目から、考えるための材料集めをするうえで大切な、心の中の「もうひとつの眼」について学んでいきましょう。

授業の進め方について

まず、本書ほんしょの構成について簡単に説明しておこう。

たとえば、この1時限目では「シミュレーション能力」を身につけることになっているよね。でも、ほとんどの人は「なんでシミュレーション能力なんだ?」とか、「そもそもシミュレーション能力って、どんな力なんだ?」という疑問を持っていると思う。

そこで、それぞれの授業の冒頭ぼうとうでは、ぼくが「学ぶ理由」についてお話しします。

つまり「シミュレーション能力とはなにか?」とか、「なぜシミュレーション能力が必要なのか?」みたいなイントロダクションだよね。

きっとみんなも、数学の問題を解きながら「これがなんの役に立つんだ?」「こんなの社会に出てからどれだけ使うんだ?」と疑問に思ったことがあるんじゃないかな。たしかに、なんのためにやっているのかわからないまま進める勉強は、苦痛以外のなにものでもありません。

だからとにかくこの本では、最初に「学ぶ理由」をはっきりさせる。シミュレーション能力からプレゼンテーション能力まで、なぜそれが必要なのかをしっかり理解してもらう。その上で、ぼくが「よのなか科」でおこなってきた授業を、紙面上に再現する。みんなに、まるで本物の授業を受けているように、考えてもらうわけだ。

いまからはじめる1時限目から最後の5時限目まで、すべてこの流れでいきますので、よろしくお願いします。

すべては「知ること」からはじまる

それではさっそく1時限目をはじめよう。

この「よのなか科」は、「情報編集力」を身につける授業であり、もっとシンプルにいうなら「考える力」を身につける授業なんだよね。暗記する力でもなく、機械的に処理する力でもなく、自分のアタマで考える力。

じゃあ、「考える」ってどういうことだろう?

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たった一度の人生を変える勉強をしよう

藤原和博

暗記中心の「勉強」は、もはや役に立たない。では、かわりに何を学べばいいのか? 世の中の様々な問題を学習する「よのなか科」の生みの親である藤原和博さんが、中高生とその親のために書き下ろした新刊、『たった一度の人生を変える勉強をしよう』(...もっと読む

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tmkz97 この連載は、人生のなるべく早い時期に読んでほしい。 5年以上前 replyretweetfavorite