傷口から人生。

私はいかにして、自傷をやめたのか

「こっちを見ろよ」親からの過干渉や圧力に反発するように、中学3年から自傷を始めた小野美由紀さん。自分の感情を伝える手段が自傷行為しかなかったという小野さんが自傷をやめられた理由とは? 『傷口から人生。 メンヘラが就活して失敗したら生きるのが面白くなった 』(幻冬舎)の内容の一部をcakesで公開しています。

 今から私が自傷をやめた時のことについて話す。この話をするのは少し勇気がいる。なぜなら、多くの自傷経験者がそうであるように、私にとってこの時の経験は、今ではとても恥ずかしく、野暮ったい思い出だからだ。
 ただ、私はその時のことを、書いてみたいと思う。

 私が自傷をしていたのは中学3年の春から冬だ。

 それまでは文化祭の実行委員をやったり、体育祭で応援団長をしたりと、わりと活発な生徒だった。それが、体育祭が終わって、暇になったとたん、手首を切りはじめた。

 あの時の私は、とんでもなく鈍かった。

 鈍いと同時に、とんでもなく怒っていた。

 親からの過干渉と抑圧に対して、なんでお前の正しい教育を押し付けてくるんだ、もっと自由に生きさせてくれ、私の感性を殺さないでくれ、と怒っていた。その、やり場のない怒りを、血液に変えて外へと吐き出していた。

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傷口から人生。

小野美由紀

中3で自傷&不登校。大学に馴染めず仮面浪人。留学、TOEIC950点、インターン等々の無敵の履歴をひっさげ大企業の面接に臨んだのにパニック障害に! 数々の困難にぶつかってきた女子、小野美由紀さんの衝撃と希望の人生格闘記『傷口から人生。...もっと読む

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コメント

MiUKi_None 3月1日は世界的な「自傷行為防止啓発の日」らしい・・・。謎!というわけで(?)傷口から人生。の中から「|cakes(ケイクス) 5年以上前 replyretweetfavorite

_daisylily "他者にハラを立てながら、辟易しながら、分かり合えなさに地団駄を踏みながら、それでも一緒に生きてゆけるのは、他者に囲まれた状態が、ひとえに、「ありがたい」からなのだ。リクツじゃないのだ。" http://t.co/Qk7j7iMGta 5年以上前 replyretweetfavorite

kuroda_jp 他者性の生じ方が興味深い…。 5年以上前 replyretweetfavorite

monokirk 「他人との出会いはエラーだ。」自傷もまた、エラーを求める行為なのだと自分の体験からも思う。 5年以上前 replyretweetfavorite