脳の領域」の広げ方

東大医学部に在籍しながら、「ゴースト暗算」という画期的な暗算法を開発した異色の教育家・岩波邦明さんの連載、最終回では知的生産力に直結する「脳のクリエイティブ力」について迫ります。脳という観点から考えるクリエイティブ力の高め方とは、どのような方法なのでしょうか?

脳の「クリエイティブな部屋」を拡げよう

 最後に、人間の「知的生産力」に直結する、「脳のクリエイティブ力」を上げるために有効な方法をご紹介していきます。

 その前にまず、一つ重要なお話をさせてください。

「創造力」や「クリエイティブ力」を高めるうえで、「クリエイティブになる考え方」を学ぶことから始めても、まったく効果は望めません。

 本連載で、仕事・勉強の生産力を上げるためには、「方法論」というソフトウェアの話以前に、「持ち時間」というハードウェアの部分を改善しなければいけない、というお話をしました。

 いくらすばらしい方法論があっても、持ち時間が1日に一〇分しかなければ、結局何もできずに終わってしまう、ということです。

 この話もそれと共通していて、脳のクリエイティブ力を高めるためには、「どうクリエイティブに考えるか」という方法論の話以前に、まず「クリエイティブに使える脳の領域をどう拡げるか」という脳のハードウェアの部分から改善しなければ、効果は乏しいのです。

 誰しも「クリエイティブな才能を伸ばしたい」と思うものですが、「どうすればクリエイティブに考えられるだろうか」といくら悩んだところで、まったく何も変わらなかったという経験をした方も多いのではないでしょうか。

 これは、クリエイティブに考えるための「方法論」だけに目を向けてしまい、そもそも「脳のクリエイティブ領域」が十分に拡がっていないために起こること、といえます。

 すごく広い部屋には、いろいろな飾りつけができますが、身動きもとれないような狭い部屋だと、そもそも飾りつけをしようと思っても無理ですね。

 クリエイティブな脳の使い方をするには、まず脳のクリエイティブ領域を押し拡げ、「広い部屋」にする必要があるのです。

頭を「オフライン」にすれば、創造性は高まる

「そんな事を言っても、狭い部屋をいきなり広くするなんて無理だ」と思うかもしれません。しかし、ご安心ください。

 実際は「狭い部屋」なのではなく、「広い部屋に余計なものが沢山散らかっているせいで、狭くなっている」だけなのですから。

 つまり、本来は大きなクリエイティブ力を発揮できるだけの脳の領域があるのに、いろいろな他の部分に脳領域を使ってしまっているせいで、実質的にクリエイティブに充てられる領域が狭くなっている、ということです。

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ゴースト暗算」を生んだ、東大医学部式・知的生産法

岩波邦明

シリーズで累計65万部を超えるベストセラーとなった「岩波メソッドゴースト暗算」という2ケタ×2ケタの独自の暗算方式を考案した、東大医学部出身の教育家・岩波邦明さん。岩波さんが実践する、短期間で最大限の成果を出すためのメソッドを公開。仕...もっと読む

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spkspll どうすればクリエイティブに考えられるかという方法論以前に、まずクリエイティブに使える脳の領域をどう拡げるかという話。いかに脳の余計なスイッチを切るか。/脳の領域」の広げ方| 5年弱前 replyretweetfavorite

spkspll どうすればクリエイティブに考えられるかという方法論以前に、まずクリエイティブに使える脳の領域をどう拡げるかという話。いかに脳の余計なスイッチをいかに切るか。/脳の領域」の広げ方| 5年弱前 replyretweetfavorite