自分を変えて集中力を身につける方法

集中力を上げるためには、「自分の内面を鍛える方法」と「環境を調整する方法」の2種類があるそう。しかし、「ゴースト暗算」という画期的な暗算法を開発した、異色の教育家・岩波邦明さんが編み出した最も効果的な集中力を上げる方法は、なんとこの2種類の方法を融合させたもの。その具体的な方法とは?

「心の場所」の設定

 私たちの生産力は、目に映るもの、耳から聴こえてくるものなど、絶えず周囲の状況から影響を受けています。

 たとえば勉強しているとき、すぐ傍でものすごい音がする工事が始まれば集中力は落ちます。勉強している横で友達が自分の好きなテレビゲームをやっていたとしたら、やはり集中は乱されます。

 そうしたことに振り回されないようにしようと頑張っても、五感を通して入ってくる情報から完全に逃れることはできません。それでも、五感から受ける集中への悪影響を、工夫によって〝減らす〟ことは可能です。

 環境による悪影響を逃れるには、五感から受ける情報をうまくシャットアウトする力が必要です。そのために有効な方法のひとつが「心の場所」を意識することです。

 いま、実際に自分がいる場所を「物理的な場所」とします。

 それに対して「心の場所」とは、それとは関係のない〝自分が最も集中できる場所〟のことです。

 自分の部屋の机がそうだという人もいれば、行きつけのカフェがそうだという人もいることでしょう。実際に作業や勉強をしたことがある場所のなかから「集中できた」という感覚を持てたところを選びます。

 そして、実際に自分がいる物理的な場所は問わず、いつもその心の場所にいることをイメージするようにします。

 このとき、その心の場所の風景をありありと思い浮かべて、実際の視界と重ね合わせて、上から塗り替えるようにイメージすると、より効果的です。

 本来の心の場所で聴こえてくる音があるとすれば(BGMに限らず、ざわざわした話し声や空調の音などもそうです)、その音を頭の中で再生するようにできれば、さらに効果が増します。

 いま自分がいる場所の環境に左右されないために、自分の視界と音の環境を、お気に入りの環境に上書きしてしまうのが目的です。

 うまくそれができるようになると、五感をシャットアウトしているのに近い状態になれます。歩きながらでもそうなれるので、注意しなければ危険なくらいです。

 環境そのものはコントロールできなくても、それを受け取る自分の五感情報は、ある程度コントロールできるのです。

環境に左右されない、安定した集中力
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ゴースト暗算」を生んだ、東大医学部式・知的生産法

岩波邦明

シリーズで累計65万部を超えるベストセラーとなった「岩波メソッドゴースト暗算」という2ケタ×2ケタの独自の暗算方式を考案した、東大医学部出身の教育家・岩波邦明さん。岩波さんが実践する、短期間で最大限の成果を出すためのメソッドを公開。仕...もっと読む

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