一流の人は「無理をしない」

集中力を生みだす上で大事なのは、“だらしなさ”を維持すること!? 東大医学部という日本最難関の大学に在籍しながら、「ゴースト暗算」という画期的な暗算法を開発した、異色の教育家・岩波邦明さんの、驚きの自己管理術を具体的にお話します。日々にストレスを感じている方や集中力を強くしたい方、必見です!

究極の自己管理術は「無理をしないこと」

 巨大な生産力を発揮するために、非常に重要なことがあります。休憩の重要性にもつながりますが、それは「いかに無理をしないか」です。

 無理をしないでラクをしていたら、成績は伸びないのではないか、と思った人も多いでしょう。しかし、全力を出すことと、無理をすることは違います。

 毎日、全力を出して、どんどん結果を出していける人も、決して無理をしているわけではないのです。むしろ無理をせずに自分のレベルを毎日徐々に上げていくことで、最終的にとてつもない結果を生み出しているといえます。

 松下電器産業(現・パナソニック)の創業者で、「経営の神様」といわれる故・松下幸之助さんは、次のような言葉を残しています。

「無理をしてはならない。真剣に生きる人ほど、無理はしない。無理はしないというのは、消極的な意味ではない。(中略)これが疲れないこつである」

 力を抜く目的ではなく〝自分の力を保つ〟目的で、無理をせずに日々の自分を磨いていくことこそが、長期にわたって大きな結果を残すための秘訣なのだ、ということを示唆した名言です。

 メジャーリーガーのイチロー選手も、インタビューでこう話していました。

「いつも一〇〇点(一〇〇%)の力を出し切ってやっている人を見ると、凄いと思う。自分は、毎日七〇点を取りつづけていくことこそが、最終的に一〇〇点を取る術だと思っている」

 イチロー選手の驚異の成績は、いつも無理に力を出し切ってきた結果ではなく、うまく無理をしない要素を取り入れ、力を保ちながら毎日の成績をコンスタントに積み上げてきたことで残せてきたものだったのです。

「人生という試合で最も重要なのは休憩時間の得点だ」というナポレオンの言葉にしても、休憩を活用し、無理をしないことが、長期間にわたって力を出し続けるためには最も重要なのだということを示した言葉だといえます。

 積極的な意味で無理をしないことは、多くの偉人たちが実践してきた究極の自己管理だともいえるのです。

「泣くこと」もストレス解消のメソッド

 日常の中でうまく、「無理をしない」を実践することは簡単ではありません。

「無理をしない」は、一歩間違えると、「だらける」と混同してしまいます。

 そのため、自分を過剰に休ませることなく、かつ負担をかけすぎないバランスが必要になります。

 それをうまくコントロールする方法のひとつが、仕事において「一〇〇点を取ろうとしない」ことです。点数がつけられる仕事でなくても考え方は同じです。

 仕事を詰めすぎたり、自分を追い込もうとしすぎたりすると、どうしても無理をする状態になってきて、だんだんと精度が落ちてきます。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

角川新書

この連載について

初回を読む
ゴースト暗算」を生んだ、東大医学部式・知的生産法

岩波邦明

シリーズで累計65万部を超えるベストセラーとなった「岩波メソッドゴースト暗算」という2ケタ×2ケタの独自の暗算方式を考案した、東大医学部出身の教育家・岩波邦明さん。岩波さんが実践する、短期間で最大限の成果を出すためのメソッドを公開。仕...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

Kawauso0124 イチローの70%の積み重ねの話、参考になる。 約5年前 replyretweetfavorite

uch1dataka (引用)無理をせずに自分のレベルを毎日徐々に上げていくことで、最終的にとてつもない結果を生み出しているといえます。 5年以上前 replyretweetfavorite

feb20yn https://t.co/AGMEH6q6C6 「ゴースト暗算」を生んだ、東大医学部式・知的 生産法 5年以上前 replyretweetfavorite