ハヤカワ文庫SF総解説プレビュー①名作篇

ハヤカワ文庫SF総解説プレビュー①名作篇

SFマガジン2015年4月号(2月25日発売)にて掲載する「ハヤカワ文庫SF総解説 PART1[1~500]」。雑誌の発売に先駆け、ちょっとだけお見せします! まずはSF文庫の歴史に燦然と輝き、SF作家、評論家諸氏も唸る作品をチョイスした「名作篇」をどうぞ。

23 1971年4月
ミクロの決死圏
アイザック・アシモフ

Fantastic Voyage, 1966/高橋泰邦訳/カバー:映画『ミクロの決死圏』より/解説:福島正実

 同題のSF映画のノヴェライゼーション。ストーリイは映画とほぼ同じだが、徹底的なアレンジを加え、SF的に納得できるものに作り変えている。映画では説明のないミクロ化技術に “超空間投影” というSF的な理屈をつけ、ブラウン運動の影響、人体の生化学的機能に関する解説など、まさにアシモフの面目躍如。映画を観てみんな思った「体内に残してきた潜水艇はどうなった?」という疑問についても、きちんと説明がある。

 チームの中に敵国のスパイがまぎれこんでいて妨害工作を行なう。映画では安っぽく感じられたが、アシモフは伏線を張り直し、犯人当てのミステリとして納得できるものに変えている。まさにプロのお仕事。 (山本弘)

◎本作の続篇 1265・1266 ミクロの決死圏2─目的地は脳─

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ハヤカワ文庫SF総解説プレビュー①名作篇

中藤龍一郎 /大野万紀 /添野知生 /高槻真樹 /礒部剛喜 /丸屋九兵衛 /山本弘

SFマガジン2015年4月号にて掲載する「ハヤカワ文庫SF総解説 PART1[1~500]」。雑誌の発売に先駆け、ちょっとだけお見せします!

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コメント

0115_yukarin 正直SFは明るくない(古典と日本SF作家協会のものくらいしか読んでない)ので 迷わず買ったよね https://t.co/WHlgj7phYl 約1ヶ月前 replyretweetfavorite

Hayakawashobo ●ハヤカワ文庫SF総解説プレビュー ①名作篇 https://t.co/eRJAaLL6yN ②珍品篇 https://t.co/kVHOt918ZQ 11ヶ月前 replyretweetfavorite

bigfoot_0202 キース・ローマー『時の罠』の紹介で田島貴男の言葉を引用する中藤龍一郎。 https://t.co/uGP6HNR8qZ 3年以上前 replyretweetfavorite

matsumu 25日に発売された『SFマガジン4月号』で「 3年以上前 replyretweetfavorite