お酒でわかる世代の違い

みなさんはバーや居酒屋やレストランなどに行った時、最初になにを飲みますか? bar bossa店主・林伸次さんは、世代によってそれが変わると言います。世代ごとに変わるお酒に対する考え方は、そのまま日本のお酒の歴史ある側面でもあります。そしてそれは、今後どう変わっていくのでしょうか。

なんのお酒を飲むのが好きですか?

いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。

「バーで何を注文するか」でその人の年齢やどういう場所で遊んでいたかというのが大体、検討がつくというのがあります。

例えば年輩の方で、メニューも何も見ないで「水割りね」と注文される方、いらっしゃいますよね。もちろん、それは「ウイスキーの水割り」のことを指しています。

その昔、それこそ戦後まもないころは日本で外食する時に「お酒ください」と言えば「日本酒」のことだったんですね。ワインなんてもちろんないし、ビールは高級酒で、焼鳥屋でもホルモン焼き屋でもお鍋専門店でも、みなさん日本酒を飲んでいたそうなんです。

そこにサントリー・オールド(通称ダルマ)というウイスキーが登場しました。このダルマをサントリーは1960年代の後半あたりから、寿司屋とかおでん屋とかで食中酒に飲むスタイルを提案しながらがんがん売り込んで定着させたらしいんです。確かにこのダルマの水割りって和食にあうんです。僕の父親も、カツオのたたきにこのダルマの水割りをあわせてよく飲んでいたのを覚えています。

さらに、「ボトルキープ」というスタイルもこの時期に定着しました。一回ボトルをキープしてもらうと確実にリピートしてもらえるから、スナックとかだと顧客確保となって都合が良いんですよね。

その時代に外で飲んでいた人にとっては、お酒というのはウィスキーの水割り。だから今でも飲み屋で席に着くと「水割り」って頼んでしまうんです。

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この連載について

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ワイングラスのむこう側

林伸次

東京・渋谷で16年、カウンターの向こうからバーに集う人たちの姿を見つめてきた、ワインバー「bar bossa(バールボッサ)」の店主・林伸次さん。バーを舞台に交差する人間模様。バーだから漏らしてしまう本音。ずっとカウンターに立ち続けて...もっと読む

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コメント

happysti @toshizostarfort 意外と高いんですよね(^o^)オールドは当時の日本の食卓で食べられていたもの(焼魚とか煮物でしょうか)に合わせたというような記事を読んだので https://t.co/YjqMoK1qjQ 興味がわいております(^^) 4年弱前 replyretweetfavorite

abgk バーでのトレンドってあるんだな、確かに学生の頃バーテンやってたときにカンパリとディタよく出てた。チャイナブルーとか懐かしすぎ 4年以上前 replyretweetfavorite

karkshu 面白いなぁ。 4年以上前 replyretweetfavorite

shuko_b その年代の人と飲むときにちょっと記憶に止めておくとよいかも。ハイボールはいつだろう?∥ 4年以上前 replyretweetfavorite