■ナイアンティック計画
2012年初頭、国家情報局「NIA(National Intelligence Agency)」は、未知の物質「エキゾチック・マター(eXotic Matter:通称XM)」が人類に与える影響を調査するための実験を、ジュネーブのCERN研究所内の施設で秘密裏に開始しました。この一連の実験は「ナイアンティック計画(Niantic Project)」と呼称されています。
【注釈1】イングレスを開発・運営しているのはグーグルの社内ベンチャー「Niantic Labs.」です。混乱しがちですが、バックストーリー中で「NIA」と書いてある場合は、上記の国家諜報機関NIA、もしくはナイアンティック計画のことを指します(両者はほぼ同じ物として扱われているようです)。
【注釈2】ちなみに、ゲーム本篇と関連するかは不明ですが、"Niantic"というのはコネチカット州・ロードアイランド州に住んでいた先住民族の名前のようです。1637年頃、外部勢力の侵入により東西二派に分裂し、そのまま合流することはなかったとのこと……。
XMは世界中の「ポータル(Portal)」と呼ばれる文化的、芸術的、宗教的に重要なランドマークから噴出していて、それを浴びた人間は思考や感覚が鋭くなったり、逆にネガティブな感情が高まったりします。またXMには何者か(現在は「シェイパー[Shaper]」と呼んでいます)が人類と交信するための信号が符号化されていることが分かっています。
本来、ナイアンティック計画は2012年11月30日に終了する予定でした。しかし——詳しいことは分かっていませんが——オリバー・リントン=ウルフ博士が発明した「パワーキューブ」についての最終実験が更に行われることになりました。12月1日、後に「啓示の夜(Epiphany Night)」と呼ばれる日が、やってきたのです。
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。