私、パリの移民なんです

グレーにくすみがちなパリの冬空のもとでは毎年、中村綾花さんにとって憂鬱な恒例行事があるそうです。それは海外で暮らす人々には、絶対に避けて通れない「ビザ更新」。フランスでの手続きは、提示されている「必要書類項目」に記載されていないものを当日になって要求するなど、日本ではありえないようなことが起こるそうで……。果たして中村さんは、今年も無事にビザを更新できるのでしょうか?

「もうフランス人になっちゃったの?」

パリで早くも春の気配を感じさせるイベントがありました。それはチャイナタウンで盛大に行われる旧正月です。

パリにはいくつもチャイナタウンがあるのですが、その中でもヨーロッパ最大ともいわれる北の13区エリア。次に有名なのが我が家にほど近い、19区のBelleville(ベルビル:美しい町)にあるチャイナタウンです。

今年の旧正月は、中華獅子舞を見にBellevilleまで出かけてきました。

獅子の中に入っている青年は中国系移民だけでなく、アフリカ系移民もいました。Bellevilleのあたりは、中国系だけでなく、アラブ、アフリカ系の移民も入り交じっているので、地元の移民系市民たちが毎年持ち回りで担当しているのでしょう。

こんな風に、パリには一年を通して移民文化のイベントが盛りだくさんです。移民が多いパリならではの楽しみなんですね。

そんなことを言っている私も実は、日本から来た「移民」の1人です。

フランス人の旦那さんと結婚しパリに住んでいる私が、日本に帰ると必ず友人たちに聞かれることがあります。それは「もうフランス人になっちゃったの?」という質問です。

答えはNO。「パスポートと国籍を日本人のまま、フランスからビザをもらって日本人『移民』として生きている」が正解です。なのでパスポートももちろん日本のもの。

そして、フランスに住み続けるためには、毎年手続きをして、ビザという「この国に住んでもいいですよ」という許可証明が必須です。(望んで手続きを踏めば「フランス国籍のフランス人」になることも可。ただし、日本の国籍を失います)

このビザ更新、面倒なうえになぜか運試し的要素もある悩ましき恒例行事。今回は、パリに住む日本人が毎年苦痛に感じているこの「ビザ更新」について紹介してみようと思います。

ビザ更新で向かう意外な場所とは?
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パリジャン十色

中村綾花

“花の都”と称され、雑誌やテレビでもその優雅なイメージが特集されることの多い、フランスの首都・パリ。パンやスイーツはおいしいし、ファッションは最先端だし、歴史ある建物たちも美しいし、住んでいる人もおしゃれな人ばかり……と思いきや、パリ...もっと読む

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ayakahan 日本人だって海外に住めば移民になるのよん“@cakes_PR: パリに暮らす中村さんは「もうフランス人になっちゃったの?」と聞かれるそうです http://t.co/3YCZFhgYZz @ayakahan http://t.co/wMLOYtzNs7” 3年弱前 replyretweetfavorite

ayakahan いよいよ公開!|[今なら無料!]生粋の日本育ち女子がのぞいた、泥臭くて“すっぽんぽん”なパリの日常! 3年弱前 replyretweetfavorite