集中の瞬発力」を鍛える一分間トレーニング

「ゴースト暗算」という画期的な暗算法を開発し、さらに「知的生産マニア」の一面を持つ、異色の教育家・岩波邦明さん。生産性を高める「集中の瞬発力」をどのように鍛えればいいのか、岩波さんが編み出し、実践している訓練方法をお伝えします。

集中の「瞬発力」と「ゴールデンタイム」

 集中にも「瞬発力」があります。

 いかに持続して集中できるかも大切ですが、それだけではなく、いかに早く集中力を高められるかも問われるわけです。

 瞬発的な集中力は、「筋力」にも似ています。

 トレーニングで鍛えられることができるし、一定の負荷をかけていかないと、なかなか伸びていかないものです。

 どういうときに集中の瞬発力を伸ばすのがいいかといえば、時間のないときです。

 時間のあるときのほうが、ゆっくりトレーニングできるのではないかとも思えますが、これは逆です。人間というものは、時間があるときはどうしても「まだいいや」という気持ちになり、限られた時間で最大の集中力を発揮しようという状態になりにくいものだからです。

 気持ちが弛緩してしまっているときは、瞬発力を高めるためのトレーニングには適さないということです。

 以前に私は「パフォーマンス帳」ともいえるものをつけていたことがありました。

 どういうときに最も高い生産性が発揮できるのかを知りたかったため、一定期間、毎時間あたりの生産量(仕事が進んだ量)を、ノートに記入してデータとして記録していたことがあったのです。

 それによって、最も仕事がはかどり早く進んだのは、何かの予定の前や短い空き時間など〝限られた時間〟に仕事を行なったときだということがわかりました。

 それまでは、そのような傾向をまったく意識していませんでした。しかし、それならばと思い、複数のスキマ時間に仕事を行なう日をつくってみると、その日の生産性は、普段の日よりも大きく上がっているのが確認できたのです。

 この検証結果をきっかけに、時間の限られたときを「集中のゴールデンタイム」として、積極的にアイデア出しや資料作成などの作業を行なうようになったのです。

 時間の使い方に関するメソッドでは、自分で試してみても、うまくいかないものも多かったのですが、「限られた時間にこそ積極的に仕事をするべき」という考え方から生まれたメソッドはすべて高い効果を発揮しています。

集中の「筋トレ」にチャレンジ!

 ビートたけしさんが、スキージャンプ界の〝レジェンド〟葛西紀明選手に向けて、次のように話していたことがありました。

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ゴースト暗算」を生んだ、東大医学部式・知的生産法

岩波邦明

シリーズで累計65万部を超えるベストセラーとなった「岩波メソッドゴースト暗算」という2ケタ×2ケタの独自の暗算方式を考案した、東大医学部出身の教育家・岩波邦明さん。岩波さんが実践する、短期間で最大限の成果を出すためのメソッドを公開。仕...もっと読む

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コメント

kussuue あえて締切ギリギリまでそのタスクに手をつけないやりかた最近やってる  4年弱前 replyretweetfavorite