第6回】ブライアン・マクレンドン(グーグル 地図製品統括・技術部門担当副社長)インタビュー

グーグルマップの新機能「アンダーウオーター」や提供しているサービスについて、さらにマップ開発で実現したい具体的な目標、理想の地図などをグーグルの地図製品全体の技術および製品開発を統括担当するブライアン・マクレンドンに聞いた。

ブライアン・マクレンドン(Brian McClendon)/キーホール(Keyhole)創設メンバー。同社ではグーグルアースの原型となった「Earth Viewer」の開発を指揮した。2004年、グーグルによる買収に伴い移籍、現在はグーグルマップ、グーグルアースなど地図製品全体の技術および製品開発を統括。

──グーグルマップに海の中の珊瑚礁やウミガメなどの生態をパノラマ写真で見られる「アンダーウオーター」機能が加わったが、この機能を可能にした技術と背景は?

 これはダイバーがグレートバリアリーフで実際に潜って5万枚以上のパノラマ写真を撮影し、ストリートビュー機能を応用して実現した。

 2007年に私たちがストリートビューを5都市で始めたときは、まだ解像度の低いパノラマ写真だった。カメラが進化するにつれ、世界中、それこそストーンヘンジから日本の寺院まであらゆる場所で写真を撮り、マップに加えていった。私も南極のハーフムーン島にカメラを担いで行き、自分で写真を撮って、それをストリートビューに載せたんだ。

 将来は、世界中のすべての場所の景観を詳細にパノラマでユーザーに見せるのが私の夢だ。

──あなたのマップ開発に懸ける情熱はどこから来るのか?

 私にはデータを整理したいという強い欲求があって、キーホールという会社を起こし、地図情報をビジュアル化するのに取り組んでいた。8年前にキーホールがグーグルに買収されグーグルの一員になったわけだが、使いやすくて、かつ完璧な地図を作るのは、ものすごく難しいという点が、一番やりがいがあり面白い。

 日本や米国のデジタル地図は、一見完成しているように見えるけど、訂正や修正を常にしていく必要があり、完璧ではない。また、インドでは僻地の村などの情報は、紙の地図にも載っていないことが多い。だから道や村のリストを手に入れてデータ集めから始めるんだ。

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カネを生む地図 10兆円市場の全貌【2】~グーグルマップのすべて

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現実の風景すらデジタル化して、地図の上に整理する。グーグルが理想とする世界は、今、地図上で起きていることを見ればイメージしやすい。グーグルマップはどこまで進化するのか。※この連載は、2012年11月17日号に掲載された特集を再編集した...もっと読む

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