週刊ダイヤモンド
【
第4回】世界中の建機の稼働状況を地図上で把握する日立建機
日立建機の松田富士夫IT推進本部業務改革推進部長に話を聞いた。同社は、世界中にあるショベルカーやクレーンなどの自社製建設機械に、機械情報を収集するセンサーとGPS通信機器を装着し、リアルタイムでデータを吸い上げて、地図上で一元的に状況を把握する「グローバルeサービス」というシステムを運用している。
「当初は独自に地図データを買っていた。でも、世界中の地図を一気に手に入れることは無理だった。地域ごとに縮尺も違うし、年代もバラバラ。地域によっては20~30年前の古い地図しかないこともあった」
日立建機の松田富士夫IT推進本部業務改革推進部長は、そう振り返る。同社は、世界中にあるショベルカーやクレーンなどの自社製建設機械に、機械情報を収集するセンサーとGPS通信機器を装着し、リアルタイムでデータを吸い上げて、地図上で一元的に状況を把握する「グローバルeサービス」というシステムを運用している。
製品情報自体は120万台分が登録されているが、古い機械も含まれているため、センサーや通信機器によって位置情報まで管理されているのはおよそ2割。現在、社員だけでなく代理店にも公開し、100カ国で6万4000人が利用している。
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。
824
false
この連載について
週刊ダイヤモンド
現実の風景すらデジタル化して、地図の上に整理する。グーグルが理想とする世界は、今、地図上で起きていることを見ればイメージしやすい。グーグルマップはどこまで進化するのか。※この連載は、2012年11月17日号に掲載された特集を再編集した...もっと読む
著者プロフィール
2013年に創刊100周年を迎えた『週刊ダイヤモンド』は、書店で一番売れているビジネス誌。昔も今も“ビジネスパーソンのパートナー”として、常に変化する時代をキャッチし、鋭く取材対象に斬り込み、わかりやすく読者にお伝えしてきました。その中から選りすぐりの記事をお届けします。
※ cakes版では、一部の漢字が簡略体で表記されている場合があります。内容は『週刊ダイヤモンド』本誌の編集当時のものです。