就職したいなら自分の性別を決めないといけない?

そろそろ来年のための新卒採用活動が解禁になるシーズン。とはいえ、もともと昨年よりも開始時期がずれているのもあり、就活生はすでに動き出しているようです。今回ご相談をくださったのは、そんな就活生のお一人。もともと自分の体の性別と心の性別の違いを感じていたというこの方は、就活を機に、自分の「中途半端」さに不安を覚えているようで……就職したいなら自分の性別をはっきり決めないといけないのでしょうか?

「怖い」という気持ちは、決して悪いものではありません。

むしろ必要なんです。迫りくるものを前に立ち止まり、考え、場合によっては回避するために。世の中では「恐れずに進むこと」ばかりが称揚されがちですが、「怖い」という気持ちのほうだって大切にしてほしいと私は思っています。

こんなお話から始めたのは、こんなご投稿をいただいてのことです。


21歳、大学三年生のトウヤです。

大学で勉強しています。

しかし今は、大学を卒業するのが怖くて仕方ありません。

なぜなら、自分は体の性別と心の性別が一致していません。できることなら逆の性別に…と思っているのですが、診断を受けるのさえ怖くて何もできていません。

このままでは、今の性別のまま生きていかなくてはいけなくなるとわかっているのに、どちらの道に進むのも怖くて何もできていません。

ホルモンを打ったところで必ずしも、なりたい性別になれるわけではないと考えてしまうからです。

学生のままなら、「中途半端」な性別でいても誰からも怒られません。

しかし、この頃は「就活メイク」のための講座や「パンツスーツは駄目」など、どんどん自分の逃げ道がなくなって行きます。

今の性別でこの先を生きていくのが嫌なら、やはり「きちんと」診断を受け、その結果次第で行動を起こすべきなのでしょうか。

(全文そのまま掲載させていただきました)

もうね、ご投稿を拝読して、私やるせなさで涙が出ちゃったわよ! いまだに「パンツスーツは駄目」だのなんだの言ってる大人どもは、いったい自分がなにをやってるのか分かってるのかしら?

就職活動っていうのはね、企業が志願者を選ぶってだけじゃなくって、志願者が企業を選ぶ場でもあるわけよ。「スカートをはいてるかどうか」で志願者を選ぶような企業は、そもそも将来性がないです。そんなところに大事な未来を賭ける価値はないわよ!

だって、これだけ「ダイバーシティ」がキーワードになってる現代にあっていまだにそんなこと言ってるようなセンスの企業、ダサいじゃない? こっちから「お祈り」してあげたいくらいよ、早く「昭和時代は終わってる」って気づけるといいわねって。

そんな企業には、志願者としても消費者としても、そしてあなたが出世したあとの取引先としても関わる価値がありません。放っておきましょう。

で、ダサい企業をどうやって見抜くかですが……

いわゆるセクシュアルマイノリティ・マジョリティ関係なく、いまだに性差別をやらかしてるようなダサい企業を見抜くには、以下のテクニックが有効かと思います。

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ハッピーエンドに殺されない

牧村朝子

性のことは、人生のこと。フランスでの国際同性結婚や、アメリカでのLGBTsコミュニティ取材などを経て、愛と性のことについて書き続ける文筆家の牧村朝子さんが、cakes読者のみなさんからの投稿に答えます。2014年から、200件を超える...もっと読む

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コメント

e1___________k0 ハァ?Σ(゚д゚lll) 『この頃は「就活メイク」のための講座や「パンツスーツは駄目」など、どんどん自分の逃げ道がなくなって行きます。』 4年以上前 replyretweetfavorite

y8o1n_po もうこの先、自分の居場所はないんじゃないかって思いながら就活サイト見てた。 4年以上前 replyretweetfavorite

sumata5k5k 牧村朝子さん、ほんとにすき。 4年以上前 replyretweetfavorite

asaQom この朝子さん最近テレビで見る。ラブラブで羨ましい。 http://t.co/fVSC3nwtfA http://t.co/A8cbLRF5fN 4年以上前 replyretweetfavorite