2015年の家計を楽しく健康なものにするために、前回は目標の設定のしかたについての話をした。今回は、実際の取り組み方で注意すべき点について話したい。
今の節約法に疑問を持ってみよう
新しい年が始まると、心機一転、節約に励もうとか、お金を沢山貯めようと頑張る人は多い。そこでよくこんな人を見かける。雑誌で紹介されているな有名主婦の記事などを読んで、「寝る前にはコンセントを全部抜く」とか、「お風呂はぎりぎりの湯量で残りはトイレに運ぶ」といった節約術をマネをし始める人だ。
こういう人は、最初は「1年後には○○万円くらい貯まるはず」と夢を描き、張り切って取り組んでいるのだが、実際これでお金を貯められたという話はあまり聞いたことがない。
手間のかかる節約法を急に取り入れ、普段食べない野菜の皮などを無理に調理して食べてみたり、水道の使い方、電気の使い方を急に変えてみたりしても、なかなか生活になじませるのは難しい。行動自体に楽しみを見つけられ、やりがいを感じられた人は、1年でも2年でも継続できると思う。しかし、少しでも実践することに無理を感じている人は、1、2か月後にちょっとだけ金額的な結果が見えたところで満足してやめてしまうのである。そして、やったという実績と多少の効果を残しても、そこで打ち止めとなり、結果的には「私は貯められない人間だ」と嘆く羽目になる。