私は浅田舞に飽きてきたが皆様はどうか

2015年最初の「ワダアキ考」は、浅田舞を取り上げます。フィギュアスケーター・浅田真央の姉であり、自身もフィギュアスケートの選手ではあるのですがここ最近は雑誌のグラビアを飾るなどタレント活動を本格化させています。この年末年始もテレビに出ずっぱりだった彼女ですが、この先順調にタレントとして活躍していけるのでしょうか。武田砂鉄さんが分析します!

「テレビ見ていても同じ人ばっかり出てきて飽きちゃうよね」

年始に街へ出かけると「テレビばかりだと飽きちゃうよね」という声と「テレビ見ていても同じ人ばっかり出てきて飽きちゃうよね」という声を捕獲する事ができる。1月2日に京王新線・幡ヶ谷駅構内でカップルから「テレビばかりだと~」を捕獲、翌3日には南武線・武蔵溝ノ口駅付近の車内で女性たちから「テレビ見ていても~」を捕獲することができた。

両方とも毎年繰り返されてきた声だが、前者については考察の余地がない。テレビばかりなのはアナタの責任である。では後者はどうか。「同じ人ばっかり」に該当する人は毎年同じではない。番組を取り仕切る人材は年末年始に限らず不動だから、年末から年始にかけて必要以上に見かけた誰かがその不満を引っ張り上げている可能性が高い。今回の年末年始で該当するのは新垣隆と浅田舞ではないか。どちらも能動ではなく受動の人物に見えるのだが、実はそれなりにアピールすることを忘れないという共通項があり、「またかよ」感がたちまち立ちこめてしまう。

「真央は……」の散らつかせ方

今回は浅田舞に絞っていくことにするが、新垣にしても、浅田にしても、その当人よりも奥に、あれこれ尋ねたい対象がいるという構図が似ている。本人としては、新垣ならば音楽的才能、浅田であれば美貌やスタイル、自覚している売り出しポイントを持っているのだが、周囲はそこをダッシュで駆け抜けて、意中の人物の議題に辿り着こうとする。新垣はそのダッシュを引き受けてしまうから、動揺した表情も含めて面白可笑しく消費されている。しかし浅田舞は、時として、妹・浅田真央の話題まで一気に駆け抜けていこうとする番組の狙いを食い止める。ショートケーキのイチゴをいつ食べるか、最初か、途中か、最後か、番組側に決めさせない腕力がある。「真央は……」と終始散らつかせながら、真央との大喧嘩や真央の好きな男性のタイプについて激白するタイミングを見計らっている。

「妹が有名なだけじゃん!」批判はチープである
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ワダアキ考 〜テレビの中のわだかまり〜

武田砂鉄

365日四六時中休むことなく流れ続けているテレビ。あまりにも日常に入り込みすぎて、さも当たり前のようになってしったテレビの世界。でも、ふとした瞬間に感じる違和感、「これって本当に当たり前なんだっけ?」。その違和感を問いただすのが今回ス...もっと読む

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コメント

kenshi_Qtaro スケートは興味無かったけど、CM等で見る真央の方が 普通の若い女性に見えていい。 https://t.co/PRs8xFlAF0 4年以上前 replyretweetfavorite

kirik 舞ボールゾーン説に立つ私としては、興味深い論考だった :当たり前のようになったテレビに、ふとした瞬間感じる違和感。それってなんなのか、武田砂鉄があぶり出す! 5年弱前 replyretweetfavorite

coolidgecheese ああ確かに、と思ってしまう・・・舞ちゃん頑張れ! →  5年弱前 replyretweetfavorite

dubbedpachi 現地で名物ラーメンを食べるつもりだったのに、パーキングエリアで天ぷらうどんを食べてしまった感じ 5年弱前 replyretweetfavorite