すし匠の血を引く新店に魅了される
この連載をお読みいただいている方はもしかしたら少しくらいは気づいてくださってる気もするのだが、僕はクラシックのコンサートが好きなので、六本木にあるアークヒルズのサントリーホールに行く機会が多い。その帰りにどこのお店に行こうかな、何を食べようかなというのは、頻繁にぶち当たる美味しい悩みであるのだが、ここ最近、ホールのあとに行った店を今回はピックアップ。
つい数日前、ちょうどベートーヴェンの誕生日(だといわれている日)の12月16日にサントリーホールで観た佐渡裕指揮、ケルン放送響の第九。日本は第九が圧倒的な人気で演奏回数が多いというのもあるのだけれど、佐渡裕さんは世界で一番第九を指揮している指揮者という話もある。気持ちのこもった迫力のある演奏で気持よくなってしまい、この日はそのまま大好きな鮨を食べにいくことに。
というわけで一軒目は六本木ヒルズの向かい、中国飯店の裏にオープンした「匠 村瀬」へ。店名の通り、すし匠系のお店で、以前は新宿の「匠 達広」にいた村瀬さんの店なのだが、この秋にオープンしたばかり。達広にも何度かお伺いしたことがあったので開店の案内はいただいていた。そしてすでにランチでは数回来ていたのだが(3000円の握りのコストパフォーマンスが高すぎる!)、夜はようやくの訪問となった。
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