だから漢方はおかしい」と言うアンチ漢方の槍玉の的・魚網

漢方は怪しい! 漢方の本場中国にも、そういう「アンチ漢方」はいます。そんな彼らが引き合いに出す最たる例が「魚網」というもの。なんとこれ、ただの魚を獲る網。これをどうやって使ったら漢方になるのでしょう?

服用前の注意「名古屋にもういろう嫌いはいる」

私はいま、名古屋の大須という所にいます。朝晩大須観音の鐘の音が時を告げる風情のある土地です。

名古屋には、ういろう、きしめん、味噌カツなど独特な食文化がありますが、名古屋にも「ういろう」が嫌いな人がいます。

本場といわれる地域の人がすべてその本場のモノを支持しているとは限りません。

恐らくあの大阪にすら、身を潜めて生活している「たこ焼き嫌い」がいるのではないかと想像します。

今回は、漢方の本場中国での「アンチ漢方」と「魚網」についてのお話です。


『日本山海名産圖會 5巻』法橋關月(国立国会図書館デジタルコレクションより)

明治政府をリスペクトする中国人

中国には「日本の明治政府はすばらしかった」という人たちがいます。

「漢方を排斥して国の医療を西洋医学に一本化したから」というのが、その理由です。

明治時代までは日本でいちばんメジャーな医学といえば漢方でした。江戸時代に蘭学が入ってきましたが、当時の蘭学には現在の西洋医学ほどの実力がありませんでしたし、漢方医もかなりがんばっていましたから、蘭学が簡単に漢方を凌駕することはできなかったのです。

ところが明治時代に入ると日本の医学界に大変革が訪れます。

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申し訳ないほどおもしろいサブカル漢方大全

村上文崇

近年、すっかりメジャーな療法として知られるようになった漢方。生理痛や不眠症など、さまざまな症状に効く伝統的な東洋医学として認知されています。けれど漢方には、知られざるもう一つの顔があるそうで……。養生医学研究協会の会長にして、上海で現...もっと読む

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