英語学習でためになること、害になること

大人になってからの英語学習は、日本語を介した学習方法が最適という説もあります。かと思うと、マンツーマンで喋りまくればいいという考え方もあります。学校は未だに和訳、英訳ばかりです。いったい効果的な英語の学習方法って、どのようなものなのでしょうか?

 英語が上達しなくて悩んでいる人、たくさんいるのではないかと思います。この頃はTOEICで足切りなども行われているようですから、切実な問題でしょう。では、どうすればもう少し英語ができるようになるのでしょうか? 何が僕らの上達の足を引っ張っているのか? 今日はその辺りを考えてみましょう。

そもそも、どうして日本人はこれほど英語ができないのか?
 まず最初に、日本人が英語をなかなか上手くなれない理由を考えてみましょう。上達を阻害する要因がわかれば、そこに上達のヒントがあるかもしれないからです。思いつくままに幾つか挙げてみましょう。

1. 英語と日本語は、あまりにも言語体系が違う
 日本語と英語、文字から語順からなにから何まで全く違う言語です。また英語には日本語にはない音もあったりで、そもそも違いが大きすぎるのかもしれません。ただ、TOFELのIBTのスコアの国際比較なんかを見ると、他の英語と著しく異なる言語体系の国でもけっこう高得点を出しているので、これだけが原因というわけではないかもしれません。

2. 日本語で用が足りでしまう
 当たり前ですが、日本に住んでいれば仕事もプライベートもほぼ全て日本語で用が足りてしまいます。どうしても英語が堪能でないと困る人など、人口の1、2パーセントくらいしかいないでしょう。仕事で時々英語を使う、という人をいれても、多く見積もってせいぜい10パーセントぐらいの人がたまに使う程度ではないでしょうか? 結局必然性がないのでなかなか上達しません。

3. カタカナ英語
 私はカタカナ英語の害、そうとう大きいのではないかと思います。カタカナ英語と実際の英語は完全で別物です。カタカナ化される過程でLとRの区別も、V とBの区別も、WH とHの区別もなくなってしまいます。おまけに音節は完全に日本語化されて、元の言葉とは似ても似つかないものになってしまうのです。さらに、です。air conditioner がエア・コンディショナーからエアコンに縮められたり、personal computer がパソコンとか、sexual harassment がセクハラになったりなど、カタカナ英語はその元の英語の原型をまったく留めていなかったりします。でもまず英語らしきものに触れる第1歩がこのカタカナ英語なわけなので、英語学習という観点から見ると、まったく困ったものです。

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松井博

中高大と10年も勉強するのになぜかいっこうに使えるようにならない日本人の英語。どうやって勉強すればいいの? アメリカでの子育て、保育園経営、アップル本社勤務、33歳からの妻の英語習得を通じて得た英語獲得をノウハウを惜しみなく公開します!

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cocoa9245 松井さんの英語コラムを読み返していたんだけど、この回は本当にためになる。英語学習に行き詰った私にぴったり。 |「使える英語」を手にしよう!|松井博 @Matsuhiro |cakes  https://t.co/6UHoneDoZ7 約4年前 replyretweetfavorite