子どもができないと分かっていても……

「妊娠するためだけに愛があるのではない」と考える牧村朝子さん。今回は、同性で子ども好きの先輩に、子どもができないと分かっていながら告白することにためらいを感じている女性からのお悩みが届きました。フランス人で同性の妻と暮らす牧村さんが、相談者に伝えたいこととは?

※牧村さんに聞いてみたいことやこの連載に対する感想がある方は、応募フォームを通じてお送りください! HN・匿名でもかまいません。

子供のころ、「妊娠ごっこ」をして遊びました。

セーターの下に風船やぬいぐるみを入れて、丸くなったおなかをやさしくやさしくなでます。想像でできた「赤ちゃん」に話しかけながら、妊婦さんになった自分を鏡に映してみます。

まだ7歳くらいだった私は、とても本物の妊婦さんには見えませんでした。けれども妊娠ごっこをしている間、私は女の子に生まれた誇りのようなものに満たされていました。

セックスのことなんて知りませんでしたから、「女の子は20歳を過ぎたらおなかが赤ちゃんでふくらんでくる」と信じていたのです。ですからその日のことを考えながら私は、大事におなかをなでていました。つぼみが花開くのを待つように。

そうして、大人になりました。

今の私は、妊娠が開花と違って待つだけでは起こらない現象であることを知っています。今のまま妻と女性同士で愛し合い続けても妊娠することはありえないとわかっています。

けれどなにより、「妊娠するだけが女じゃないし、妊娠するためだけが愛じゃない」と思っているんです。今回考えていきたいのは、子どもができないとわかっていながらそれでも人を愛し続けるということについてです。それではまずご投稿をご紹介します。

34歳の社会人です。職場の先輩に片思いをしています。相手は私が同性を好きになることは知っています。先日二人で行ったカラオケで「好きです」と言ったらやんわりと断られました。付き合ってくださいとは言っていません。

相手は2歳上で子供好きです。相手の将来の事などを考えると告白しても迷惑なのかな?と思ったりします。

ただ、クリスマスの予定を空けておいてくださいとお願いしたら即OKをもらって、どうしたら良いのかわからなくなりました。

これは両思いでしょうか?

(ご投稿をそのまま全文掲載させていただきました)

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ハッピーエンドに殺されない

牧村朝子

性のことは、人生のこと。フランスでの国際同性結婚や、アメリカでのLGBTsコミュニティ取材などを経て、愛と性のことについて書き続ける文筆家の牧村朝子さんが、cakes読者のみなさんからの投稿に答えます。2014年から、200件を超える...もっと読む

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コメント

mitake_coo 最近、従姉妹に息子が誕生したことで、「子どもは」って言われることが増えて。子ども好きな母に会わせてあげられないかもしれないと 2年以上前 replyretweetfavorite

3839Ay そうゆうこと。 3年弱前 replyretweetfavorite

minokiti 選べる道もあるけど、閉ざされる扉も多いんだよねえ…あとで読み返すメモ> 4年以上前 replyretweetfavorite

makimuuuuuu 妊娠するだけが女じゃないし、妊娠するためだけが愛じゃない。cakesの連載、今回のテーマは「子どもができないとわかっていながらそれでも人を愛し続けるということ」です。 ▼ https://t.co/iQOk1ic7Y4 4年以上前 replyretweetfavorite