単身者のほうがお金が貯まる?
子供のいる既婚者と、子供のいない独身者、貯金を持っているのはどちらか? こうした質問をされたら、多くの場合、「単身者」と答えたくなるのではないだろうか。理由は、給料で生活する人数や、今後かかるだろう生活費を想像して「子どものいる夫婦は、お金がかかるから貯まらないだろう」という先入観を持ってしまっているからだろう。
でも、その先入観は正しいのだろうか。
私がこれまでに出会った方々をみると、単身者については、お金の扱いが二極化しているように感じている。お金を貯められているのは2割ほどの人だけで、残る8割はお金を貯められていない。理由は簡単で、人は基本的にお金があれば使う生きものであり、自由がきくのならばお金を使う方向に向かってしまうのだ。
また単身者は、独身貴族を気取っているからといって、必ずしも高収入というわけでもない。そもそもの収入が少なく、生活費で収入を使い切ってしまう人も少なくない。好きなものを気にせず購入していて羽振りが良く見え、印象的にはお金があるようにもみえるが、実は貯金も将来の生活設計もなく、見通しの甘い金銭管理をしていたりするのだ。