​ オナホの内側、知ってますか?—山本渉「欲望の形 ─器の濃き影─ 」

恵比寿にある書店「NADiff a/p/a/r/t」の地下に、まるで植物のような、無機質な物体を写した写真が並べられています。開催されているのは「山本渉|欲望の形 - 器の濃き影 - 」展。実はこれ、男性が自慰行為をする際に使う「オナホール」。オナホの姿からうかびあがる、現代の「欲望の形」とは?

植物のような被写体の正体は?


©Wataru Yamamoto, Courtesy of Yumiko Chiba Associates

東京・恵比寿駅からしばらく歩くと、オフィスと住宅が入り混じる一角に書店「NADiff a/p/a/r/t(ナディッフ・アパート)」があります。アート系の本をおもに扱っておりまして、店内をあれこれ見て回るとたいへん楽しい場なのですが、それだけではありません。店の奥に、地階へと続く螺旋階段があるので、ぜひ降りてみましょう。

そこは窓のない、ひんやりとしたギャラリースペース「NADiff Gallery」です。ささやかな大きさで、天井もかなり低いのですけど、不思議と息苦しい感じはしませんね。むしろ、そこに置かれる作品とじっくり向き合うのに、しっくりくる場所になっています。ほどほどの広さで、よけいな装飾もないほうが、観る側の気持ちは作品に集中していくのでしょうね。 現在ここで開かれているのは、「山本渉|欲望の形 - 器の濃き影 - 」展です。山本は、写真を用いて作品をつくるアーティスト。今展でも、四方の壁に横一列、ずらりと写真作品を並べました。いずれも、「欲望の形」と題されたシリーズからのもの。眺めれば、それぞれの写真のなかには、何やら筒状のものが一本ずつ伸びておりますよ。

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アート・コンシェルジュからの便り

山内宏泰

世に“アート・コンシェルジュ”を名乗る人物がいることを、ご存じでしょうか。アートのことはよく知らないけれどアートをもっと楽しんでみたい、という人のために、わかりやすい解説でアートの世界へ誘ってくれる、アート鑑賞のプロフェッショナルです...もっと読む

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コメント

reading_photo 今週金曜日開催! 「写真を読む夜」、ご登場は山本渉さん。こちらは2014年の展示の際の記事。こんな不思議な作品つくるのですよ。https://t.co/KvitIwqqsW 4年以上前 replyretweetfavorite

m_um_u ちょっと見たかったな 5年以上前 replyretweetfavorite

sumiren_camera オナホの内側、知ってますか?――山本渉「欲望の形 ─器の濃き影─ 」|どこより早い展覧会案内ーー 5年以上前 replyretweetfavorite

sumiren_camera オナホの内側、知ってますか?――山本渉「欲望の形 ─器の濃き影─ 」|どこより早い展覧会案内ーー 5年以上前 replyretweetfavorite