どうせなら楽しく生きたい人へ

白黒つけずに、グレーゾーンで考える力を身につける

どんなことも白黒はっきりつけられるならば、問題は簡単。でも人生、そうはいきません。合わない人とどう折り合いをつけていくのか。ネガティブな言葉に引っ張られないようにするにはどうすればいいのか。『どうせなら、楽しく生きよう』著者の渡辺由佳里さんと、ex.東京事変のベーシストで椎名林檎、平井堅、スピッツ、GLAY等、数多くのアーティストを手がける音楽プロデューサー亀田誠治さんが、明るく、しなやかに生き抜くすべを教えてくれます。(構成:崎谷実穂

合わない人とも、無理に離れようとしなくていい

— 前回、人生において情熱の持てる方を選択することが大事だ、というお話がありました。情熱を持てない方を選んでしまい、現状苦しい思いをしている人は、どうすればいいのでしょうか。

渡辺由佳里(以下、渡辺) 苦しい時の選択肢は2つだと思います。今いる環境をがんばって変えるか、そこを離れるか。ただ悩んでいてもしかたがないんですよね。やりたくないことがあったときは、すぐやめてしまうのではなく、「やらなくてすむための努力」をするといいと思います。まずは、良くしようと努力してみる。どうしてもダメなら、離れる準備をする。

亀田誠治(以下、亀田) 僕もそう思います。例えば一緒に仕事をして、「あ、違う星の人だな……」と思うとするじゃないですか。要するに、相性が悪いってことなんですけど(笑)。

渡辺 それ、いい表現ですね(笑)。

亀田 それでも、その人の仕事から何かしらの刺激を受けられる場合は、一緒にやり続けることができます。でも、人間的にも、仕事としてもハモれないときは、おもしろいもので、2回目がないんです。これは僕の中の経験則としてあります。またもう一作品やりましょう、とはならない。やっぱり、向こうも同じことを感じているんでしょうね。

渡辺 だから、こちらから急いでお断りをしなくてもいいんですね。

亀田 そうそう、「そんなやり方じゃ、一緒に仕事できません!」と言ってしまうのは簡単ですが意外とそこまでしなくてもいいんですよ。

渡辺 そうすれば、ケンカせずに、違う道を歩いて行けますね。

亀田 遅かれ早かれ、離れることになるんです。それって人生の長い時間のなかでいうと、ほんのわずかな時間の違いなんですよね。

振りきれてないのも案外いいんじゃないか

亀田 僕、中学のときの中間テストで、世界史ですごくわるい点をとったことがあるんです。自分としては不本意で落ち込んでたんですけど、先生が「おい亀田。できなかったところ、今日家に帰って勉強しなおせばいいじゃん。人生、70年、80年あるんだから、一昨日のテストのことを今日盛り返せば、何もなかったようなものだよ」っておっしゃったんですよね。

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どうせなら楽しく生きたい人へ

渡辺由佳里 /亀田誠治

洋書のレビュアーであり、『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』の訳者としても知られる渡辺由佳里さんが、エッセイ集『どうせなら、楽しく生きよう』という本を出版。有名人から高校生まで、国内外のさまざまな人のエピソードを紹介しながら...もっと読む

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コメント

_osi 出かけるときにみんな「ツイてるぜ!」って言ってこぶしを合わせてから出るんです。 3年弱前 replyretweetfavorite

takurou_f いいね。→ 3年弱前 replyretweetfavorite

WEB_ASUKA 音楽プロデューサー亀田誠治さんと『どうせなら、楽しく生きよう』の渡辺由佳里さんの対談第4回、とてもたくさんの方に読まれています。 3年弱前 replyretweetfavorite

appleakko 私も白黒はっきりつけたい人でした。グレーゾーンの話、肝に命じます。| 3年弱前 replyretweetfavorite