伝統ある私立の中高一貫校が林立する阪神間。少子化の影響や公立高校の授業料実質無償化などにより、受験者数は減少を続けており、「今年の近畿7府県の私立中学受験者数は1万7450人となり、受験率は9%を割り込み8.91%となった」と日能研関西進学情報室の森永直樹室長は話す。
もっとも、最難関の灘中学をはじめとする上位校だけで見れば、「出願者数は減っていない」と総合教育社・ユーデックの植田実ゼネラルマネージャーは言う。
確かに、今年の灘中の志願者数は過去最高の693人を数え、倍率は3.85倍(実質倍率は2.97倍)と高い。他にも、甲陽学院や大阪星光学院に加え、校舎が新しくなった六甲中学などが志願者数を増やした。
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。