標高1000メートルで食べる山小屋カレー

Sumally代表・山本憲資さんのレストラン案内。今回はコンサートを見るため、ひとり車で八ヶ岳に向かった山本さんが立ち寄ったカレー屋さん。山小屋を改装して作られたそのお店は、全国から集まったお客さんで行列ができるお店でした。もう1軒はホテルのチャイニーズダイナニング。今が旬の上海蟹に舌鼓をうちました。

高地で食べるカレーは一味違う

先週末のこと、マリオ・ブルネロという以前から好きなチェリストのコンサートが八ヶ岳で開催されるというので、一人レンタカーを借りてドライブがてら聴きに行ってきた。このマリオ・ブルネロという人、ベルリンフィルやウィーンフィルとも共演多数の世界屈指のチェリストなのだが、サハラ砂漠でコンサートをしてみたり、チェロ・クライミングと銘打ってエベレストや富士山にチェロを担いで登って演奏したりと、自然と音楽の融合にも様々な形で取り組んでいるマエストロであり、アーティストなのだ。ちなみに氏のチェロケースはフェラーリ謹製のカーボンメイドの逸品。

今回はクライミングではなくクルマでアクセスできる会場なのだが、この八ヶ岳高原音楽堂は吉村順三が設計、音響もスヴャトスラフ・リヒテルや武満徹がアドバイザーとして監修しており、その上、大きなガラス窓の向こうは雄大な山々、木々に囲まれた最高に贅沢なホールのひとつである。思い入れが強い分、前置きが長くなったが、ようやく本題。このコンサートホールまでのコース沿い、八ヶ岳の中腹に「ヴィラ・アフガン」という旨い山小屋のカレー屋があるという噂を聞きつけ、コンサートの前に寄り道をして行ってみることにしたのだ。

11月ということもあって、標高1000メートルを越える八ヶ岳はかなり寒い。クルマを降りて、寒気かんきを肌で感じるとともに、透きとおった空気の美味しさにさっそくテンションがあがる。登山をしたときに味わうそれとは少し違うのはなぜだろう。小屋の扉を開けると事前情報どおりの混雑店で、座席は満席、さらに3組ほどがウェイティングスペースで待っている状態だった。僕も名前を書いて、席があくのを待つ。山小屋の待ち時間というのは、ゆったりと時間が流れているようで、なぜだかそれだけでも愉しい。

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フィットする晩餐

山本憲資

世界中の人の「欲しい」と「持っている」で繋がるウェブサービス「Sumally」の代表である、山本憲資(やまもとけんすけ)さんの連載がスタートしま す! 32歳という若さにして、膨大な数のレストランに通い、「食」にただならぬ情熱を注ぐ山...もっと読む

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shortcut3 へぇー、八ヶ岳にこんなカレー屋があるのかー 約5年前 replyretweetfavorite