意外とお客さまが知らないお店側が困ること
いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。
時々、初めて来店されたお客さまで、こうおっしゃる方がいます。 「おすすめは何ですか?」 これ、実はバーテン側としてはとても困る質問なんです。意外でしょうか?
書店を例にあげるとわかりやすいと思います。例えばあなたが書店の店員だったとして、初めて来店されたお客さまに「何かおすすめの本はありますか?」と質問されると困りますよね。できれば「恋愛小説で最近、面白いのはありますか?」とか「マンガで今一番人気なのは何ですか?」といった具体的な情報が欲しいところです。
それと同じで、バーも「おすすめは?」と突然言われるととても困ります。できれば「さっぱりしたカクテルが欲しいのですが、何かおすすめはありますか?」と言った「お客さまのお好み」を教えていただけると助かります。
というわけで、今回は「意外とお客さまが知らないお店側が困ること」です。
先日、知人とメールでやりとりしていて、用件とは関係のない追伸のような形で「今度の○曜日、行くかもしれないから」と書かれていました。すごくお気持ちはわかります。「その日は渋谷で飲む予定があるからたぶん行くと思うから林に伝えておこう。喜んでくれるだろうなあ」ってお気持ちですよね。
でもそういう知らせを受けてしまうと、営業中ずっと「何時くらいに来るんだろう。何人くらいで来るんだろう。席とっておこうかなあ。満席で入れなかったら『この前メールしたのに』って怒るだろうなあ」って、気が気でないんです。
で、結局来店しなくても「行くかもしれないから」なので非難はできません。そんなわけで、本当にお店に行くことが決定して人数と時間も決まってから連絡していただけると助かります。
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