「あの頃の涙って、実は目薬でした」
80年代のアイドルが寄り合って「実はあの頃、事務所に内緒で付き合ってた彼がいたんだよねー。やっぱり思春期の女の子だから、恋する気持ちが抑えられなくってー」とぶっちゃけるシーンを年に5回・通算50回くらい見ている気がする。この手のぶっちゃけをリサイクルして、同情も金も欲しがる立ち振る舞いは、安達祐実には許せないだろう。直近のインタビューで、『家なき子』で見せた涙の演技は天才的でしたねと問われた安達は、「あの頃の涙って、実は目薬でした」(週刊プレイボーイ・2014年40号)とさらりと激白していて、「旧作7泊8日100円」みたいな小銭の稼ぎ方をするかつてのアイドル勢とは一線を画していると改めて思った次第。
清史郎くん、神木くん、福くん
「同情するなら金をくれ!」で一世を風靡したころは、大きな同情がそのまま金として入ってきたわけだが、いざ同情が萎んでしまうとやっぱり金にはならない。子役は得てして一旦しぼんでしまった時に、これまでの同情をいかに転化していくべきか、模索することになる。ちょっと見ないうちに何だか大人になりすぎてしまった加藤清史郎は、ちょっと見ないうちにすっかりいい大人になっていた神木隆之介を踏襲できなかったし、徐々に顔立ちが大人びてきたけどそのまま突っ走りそうな鈴木福の沸点というのも、気になる昨今である。
母親がヌードになるという「実家の失火」
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