矢﨑雄一郎 ​vol.4 安心すると老化する。若さと起業の関係とは

経営者はみんな初心者。身の丈にあったことをしていけばいいと語る矢﨑雄一郎さん。そんな矢﨑さんに、藤野英人さんが、経営者のもつ3つの人格についての話をします。経営者とはどうあるべきなのか。また、「経営者は年齢より若く見える」とはどういうことなのか。矢﨑さんをゲストに迎えるシリーズの最終回です。

経営者には3つのタイプがある

藤野英人(以下、藤野) 医師、会社員、研究者を経験されて、いまは経営者になられたわけですよね。なってみて、いかがですか?

矢﨑雄一郎(以下、矢﨑) もともと私は表に出るタイプの人間ではなかったので、ポジションが人をつくるのだな、と感じます。経営者って十人十色で、あらゆる人が経営者になれるんじゃないかと思うんです。だって、私がなれるんですから(笑)。

藤野 いやいや(笑)。

矢﨑 自分がやりたいことを実現するために、トップになってリードすることが必要だった、ということなんですよね。だから、「どういう経営者になるか」といったことは、あまり意識したことがなかったんです。夢を実現したいという思い一つだった。それは、いい面もあるし、悪い面もありますね。

藤野 マイケル・E・ガーバーというアメリカで非常に有名な経営コンサルタントが書いた“E-Myth(起業家の神話)”という本があるんです。日本で出版された翻訳本は『はじめの一歩を踏み出そう』という名前になっちゃってるんですけど(笑)。僕はいつもこの本を、起業しようとしている人におすすめしてるんです。内容は、小さなパイの店を経営するサラという女性に向けた起業のアドバイスというかたちで進みます。そのなかに、経営者というのは「起業家」「マネジャー(管理者)」「職人」の3つの側面があるという話が書いてあるんです。

矢﨑 はい。

藤野 起業家の理想主義とマネジャーの現実主義の間には緊張が生まれるし、職人にとっては管理しようとするマネジャーも、新しい役に立たないアイデアをどんどん吹き込んでくる起業家も邪魔な存在なんです。この3つの人格のバランスがとれたときには、すごい能力を発揮できますが、残念なことにそういう人はなかなかいない。典型的なスモールビジネスの経営者は、10%が起業家タイプ、20%がマネジャータイプ、そして70%が職人タイプなんだそうです。

矢﨑 ああ、わかります。

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イケてる経営者が日本を救う

藤野英人

日本株ファンドの「ひふみ投信」で抜群の成績を残しているファンドマネージャー藤野英人氏がイケてる日本企業の経営者にインタビューし、投資家の目線で成長の秘密をひもといていく対談連載。50歳未満の「アニキ編」と50歳以上の「オヤジ編」の2編...もっと読む

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コメント

meme_y やりたいことが見つかれば、人生、半分は成功したようなものだと思います。/ ​vol.4 安心すると老化する。若さと起業の関係とは| 約5年前 replyretweetfavorite

junminaguchi 人生の中で自信を失う期間というのも必要なんじゃないか https://t.co/1VJrY66wJ7 約5年前 replyretweetfavorite

yaiask 藤野英人さんと、がんの免疫治療ベンチャー・テラの矢崎社長の対談シリーズ、最終回です! たしかに起業してる人は、企業勤めの人より若く見える…※あくまで個人の意見です→ 約5年前 replyretweetfavorite

_DSCH 見つめなおす; 約5年前 replyretweetfavorite