お金」って何だろう?

これから貨幣経済はどうなるの?

現代の貨幣経済は、「これからも経済が成長していく」ということを前提に成立していると考えられています。しかし一方で、今後日本の経済成長の余地は小さくなっているという見方も。この先も、これまでの経済の仕組みは通用するのでしょうか? 光文社新書『「お金」って、何だろう? 僕らはいつまで「円」を使い続けるのか?』(山形 浩生 、岡田斗司夫 FREEex 著)より抜粋して公開!

貧乏人こそ、貴重な資源

岡田 山形さんの解説を聞いて、ようやく僕にも経済がどうやって動いているのかがわかってきました。でも、今のやり方は、やっぱり無理があるように思うんです。金利を付けてお金を貸し借りする仕組みというのは、これからも経済が成長していくことを前提に成立しているわけですよね? もうすでにそういう前提は崩れているのに、何とか今まで通りに維持しようとして、いろいろな仕組みに無理が来ているのではないでしょうか。

山形 日本だと、経済成長の余地が見えにくくなっているのはおっしゃる通りです。僕としてはまだ日本にも成長の余地はあると思っていますが、だいたいみんな買えるものは買ってしまって、ものすごく欲しいものがあるわけでもない。日本でそういう価値観の転換が起こっているかもしれません。でも、日本ですら、まだまだできることはたくさんあるでしょう。それに、発展途上国ではだいぶ状況が違います。
 僕は1年の半分以上、発展途上国にいるのですが、そういった国々ではかつての日本のような経済成長モデルがきちんと成り立っています。例えば、インドでは建設ラッシュが続いていて、工事現場の仕事もたくさんあります。「こんな貧しい農村で売れない作物を作っているより、俺はデリーに出稼ぎに行って稼ぐぞ!」「稼いだお金でDVDプレイヤー買ったぞ!」と、そういう世界はまだまだちゃんと残っているんですよ。

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お金」って何だろう?

山形浩生 /岡田斗司夫

「お金」っていったいなんだろう。誰もがわかっているようで、わからなかった「お金の本質」を社会評論家・山形浩生さんと「評価経済社会」の到来を予言した岡田斗司夫さんが、わかりやすく解き明かします。光文社新書『「お金」って、何だろう? 僕ら...もっと読む

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コメント

nijuusannmiri たぶんこれが(都市民には)一番ハードルが高い。「店で売られている、知らない人が作ったコシヒカリでなくても、知り合いが作ったお米で十分おいしいじゃないですか」 4年弱前 replyretweetfavorite

kiq 岡田斗司夫の話全然ピンと来ない 4年弱前 replyretweetfavorite

kurou_77 【 ◆①貧乏人こそ、貴重な資源 ②好きな女の子の作ってくれたオニギリが一番うまい 4年弱前 replyretweetfavorite

ToshioOkada 山形浩生×岡田斗司夫のcakesお金連載第4回が公開されました。「 4年弱前 replyretweetfavorite